ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

2024年に花組が控えている演目を柚香さん中心に考えたい話


 一昨日、2023年雪組宝塚大劇場/東京宝塚劇場公演】が 『ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル』 『FROZEN HOLIDAY』 に決定したとの発表がありました。


 ということで、昨日の演目発表を受けて、星組 『1789』 以降、花組月組宙組雪組と二本立て公演が続くことが決定いたしました。

 恐らく星組も2本立てだと思うので、これは次こそ次こそ次こそ!花組に豪華な1本立て作品が回ってくるんだろうなあという気がしているんですね。(つまるところ、そろそろ小池先生演出作品が回ってくるだろうと思っています)


 で、その一本物は、何が控えているのかという話なのですが、よく噂される『エリザベート』の可能性はあるのでしょうか。


 ここ10年間で『エリザベート』の上演を振り返ってみますが、

 宝塚では2014年に花組、2016年に宙組、2018年に月組

 東宝では2015-2016年、2019年、2022-2023年

 以上で公演されています。


 宝塚と東宝がそれぞれ近い期間、互いの穴を埋めるように公演が実施されていることが窺えます。
 東宝で元々予定されていた2020年公演は残念ながらコロナで中止になってしまいましたが、2022-2023年にかけて、無事に帝劇〜博多座まで、公演を上演することができました。

 ので、2024年に宝塚で『エリザベート』を上演することは何もおかしくはないと思います。月日というものはあっという間で、月組のエリザから実に6年ぶりの再演。待望の再演ということになります。


 さらに来年は宝塚110周年。盛り上がる演目を持ってくるにはうってつけなのですが、ここで大きな壁として立ち上がる演目こそ「2024年に宝塚での上演50年を記念する年」を迎える『ベルサイユのばら』なんですよね。


 過去、ベルサイユのばらは組みを越えたトップスターの特別出演が実施されるなど、宝塚がどれだけ重きを置いて大事にしてきたか伝わってくる特別な作品です。


 ベルばらは小池先生演出作品ではありませんが、ただ、今の花組ベルサイユのばらがよく似合うビジュアルに優れた組だと感じています。

 わたしは「白き〜薔薇ひと〜つ〜清らかに〜咲く〜」の歌でお馴染み、『ばらベルサイユ』というタイトルの歌が大好きで、ベルばらを観る目的はこの歌を聴くためと言っていいほど大好きなのですが、昔からの宝塚ファンのくせに、個人的にはそこまで宝塚版のベルサイユのばら演目は演出的に好きではなくてですね……。


 その逆で、『エリザベート』という演目は大好きでして。ぶっちゃけ全トップさんにトートを演じてほしいほどエリザベートという演目が大好きでして。


 ということで、だからもう『ベルサイユのばら』か『エリザベート』の二択ならば個人的には『エリザベート』を推したいですね。もうめちゃくちゃに『エリザベート』を推したいのですが、柚香さんの後花組トップに就任するのが永久輝さんだと仮定すると、柚香さんと同じくらい永久輝さんも「トート閣下」が似合うビジュアルだということは皆様想像に容易いと思います。


 つまるところ、もしも花組で『エリザベート』を上演するにしても、「どちらがトップの時か」という問題が出てくると思います。こんなにふたりとも似合うはずなのに、どちらかがトップの時にしか回ってこないはずで。


 そして『エリザベート』はタイトロール、つまりはトップ娘役の役名がタイトルになっている作品で、だからこそエリザは昨今、「劇団が誰にシシィを演じさせたいか」で上演が決まってきたような雰囲気があります。


 実績抜群の星風まどかさんは、この「劇団が誰にシシィを演じさせたいか」の答えのようなトップ娘役さんだと思っていて、つまるところ、星風さんがいつまで花組トップ娘役を担うことになっているかによって、『エリザベート』のタイミングが窺えそうだなあと勝手に思っています。


 なぜなら、昨今の宝塚において、『エリザベート』は「トップ娘役の退団公演演目」となっている節があるからです。


 もしも2024年前半の花組公演で退団されるなら、花組の次の一本物は『エリザベート』の可能性が高く、退団されないならば、まだまだ後、つまり永久輝さんがトップになった際に上演されるのかなあ……と。


 ん〜。いや、ん〜。ということは、2024年の花組の豪華一本物が『エリザベート』なら、「柚香さんのための作品感」が薄くなってしまうなあ……と。


 そもそも、トップ前にも上演された『はいからさんが通る』を大劇場お披露目公演以来、柚香さんには大劇場で一本物が回ってきていません。


 柚香さんのショーが観たい!という意見は確かにたくさんあると思うので、二本立てもいいのですが、前回のショー『ENCHANTEMENT』はとっっっても華やかで大好きでしたが、やっぱりVISA冠がつく豪華な一本物も回ってきてほしい本音があります。


 2023年に上演される『鴛鴦歌合戦(おしどりうたがっせん)』および『GRAND MIRAGE!』の二本立てからは低予算の雰囲気を感じていますので、2024年の花組公演は「ばーん!」と派手なのを持ってきてくださりそうなのですが、『エリザベート』をここで持ってきたならば、先述した通り「柚香さんのための作品」というより「星風さんのための作品感」が漂うなあ〜と思ったりもしてしまうわけで。


 新人公演以来の麗しき柚香さんトートに会いたい気持ちはもちろんあるのですが、『エリザベート』よりももっと似合う海外ミュージカルがあるとするならば、日本初演でそれを上演してほしいなあと個人的には思います。


 映画『ラ・ラ・ランド』のようなカラフルでロマンチックで、だけどちょっと切なめな現代ミュージカル作品とか、柚香さんの持ち味にとっても似合いそうだなあと妄想してしまうのですが、いかがでしょうか。


 いやもうぶっちゃけていうなら柚香さん主演でエリザベートベルサイユのばらも他の海外ミュージカルも全部上演してほしいんですけどね……。

 だって、コロナ禍において花組トップスターに就任した柚香さんは、まだ東西完走が果てせていないほど、大変なときをずっと花組の先頭で駆け抜け続けてくださっているジェンヌさんです。豪華な舞台に出演し続けてほしいなあと。考えれば考えるほど、いちファンとしてはそんなわがままな気持ちを抱いてしまいました。


 発表があるまでどんな作品が回ってくるか分からずドキドキが止まらないのですが、だんだん日常を取り戻しつつある昨今。

 どんな作品でも素敵すぎるものにしてくださる柚香さんのますますの活躍を期待しつつ、そんな中、いよいよとびっきりの一作が2024年の花組に回ってきますことを、それが柚香さん率いる花組の新たな代表作になりますことを心の底より願っています。


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