ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

あれ!?と思ったデスホリのライビュ&友人感想の話


 本日は月組東急シアターオーブ公演 『DEATH TAKES AHOLIDAY』ライブビューイングを映画館にて拝見させていただきました!


 は〜〜〜4日ぶりのデスホリ、月組の皆様がますます役を自分のものにしていてその役者魂にときめきが止まらなかったですね。歌がメインなのに、そこだけに囚われず、キャスト全員こんなに役を突き詰められるところが本当に素晴らしいです。

 月城さんを筆頭に歌唱力も芝居力も表現力も全員が鬼レベルでなんかもう世界観に入り込んでしまいました。あの人数であのコーラス本当に凄すぎます。

 全員歌が上手くて、映画館でも当たり前のように拍手が広がる空間がとても幸せでした。芝居もうまくてタップもうまくて表情管理も最高で、は〜〜〜最高のライビュです。


 そして、あれ!?!?!?と思ったのですが。


 初めてオーブで観劇した際、脚本に引っ掛かりがあって、もっとここがこうだったらいいのになあ。こういうシーンがあったらよかったのになあと思っていたはずなのに、本日ライビュにて観劇をしたところ、そんなにも脚本に引っ掛からず、むしろとてもまとまりのある最高の作品に思えました。そして感動で今も余韻に浸っています……。


 これは脳内補完できているからなのか、やっぱり月組の皆様の奥行きあるお芝居の賜物なのか。とにかく、脚本にモヤついていた点がかなり引っ掛からなくなっていて我ながら驚きました。こんなことは初めての経験でなんだかドキドキすらしています。

 月城さんのおっしゃっていた通り、見る人のそのときの立場と置かれている状況によってこの作品は受け取り方も変わるだろうという意味も深いところで理解できたような気がして、ほえ〜と圧倒されてしまいました。


 初見時は、デスホリ脚本に対して、例えば長男ロベルト(七城さん)が死んだことが物語に強く絡むので、七城さんの魂を月城さんが運ぶシーンがあって、そのとき、白雪さんや白河さん、夢奈さんといったこの先ロベルトに関して物語上語る方々の嘆きの歌とかがあった方が、物語に奥行きをつくれるなあ、とか。


 あと、海乃さんの魂を奪わなかったとき、月城さん自身は「人間とは何なんだ!」感覚で奪わなかったけれど、実は無自覚で海乃さんに一目惚れしていたことがトリガーだとどこかで口にしてもよかったかなあ、と。

 だって、月城さんが桃歌さんや白河さんと少し絡んでときめきつつも、(なにかが違う)と思っているシーンがせっかくあるのですから、海乃さんと触れ合ったとき、(わたしは君だから魂を奪わなかったんだ……)と自覚してからの愛について理解を深め最後一緒に行くの流れの方がもっと説得力がでそうだなあ、とか。



 それで、そのシーンよりも前、死神月城さんを一番よく見ているのは風間パパだから、「死神自身はまだ気づいていないかもしれないけれど、あの男は私の娘が好きなのだとその目が語っている〜。そして娘も〜」みたいな、ふたりが両想いなことをパパだけが気づいているけれど人種が違うから断固阻止しなければの嘆きソングとかあったらますます物語が色づくし、それからの「娘を連れ去るな!」の説得の方がさまざまな愛を死神が考えるきっかけになりそうだったのになあ、とか。



 初見時はそういうことを考えながら脚本がもっとこうだったらなあなどと思っていたのですが、本日ライビュで拝見したときは本当に一瞬もそういうことを思わなかったんですよね。なんか、無駄なことを考える時間が一寸もなかったんですよ。


 何が起きるかわかっているからというより、本当に世界観に没頭させられたからだと思うのですが、今回は本当に脚本が気にならなくて月組生に全集中できましたし、この物語が味わい深く心に沁みわたりましたし、これはあのときのアンサーソングなのか!などという発見もできましたし、とにかく全キャストがMVPすぎて、(月組生のおかげで私はこの作品が大好きになってしまっている……円盤絶対買う……)の気持ちでいっぱいです。Blu-ray発売決定、本当に本当に嬉しいです。


 ということで、あれ???と思うほど、良すぎたデスホリライブビューイング。本当に幸せな気持ちでいっぱいになりました。


 また、普段、ライブビューイングはたいていひとりで参戦なのですが、今回はわたしが会社のデスクに飾ってあるチラシを見た友人兼同僚が「これはちょっと観たいかもしれないdeath……」と言い出したので、一緒に参戦していたんですね。


 ライビュと言えど、宝塚に触れるのは初めての同僚。はてさてどうなるか。しかもめちゃくちゃ歌が多いから大丈夫か。わたしは初見時脚本をもう少しどうにかしてほしい派だったけれどそれでもいいのだろうか。などなど、いろいろ気にしていたわけなのですが、幕間の時間になると「あのプリンスとプリンセスに生で会いたい……」と、胸のあたりをおさえていたので私の方が驚いてしまいました。


 重度のディズニーファンの同僚、今回の月城さんと海乃さんが刺さりまくったようで、「フロートに乗ってほしすぎる」と顔を覆っていました。(※フロートとは、パレードなどでキャラクターたちが乗る乗り物のこと)


「あとプリンセスに振られる婚約者がアナ雪とかラプンツェルに出れるほどの芝居とディズニー声していて大好きだったのですが〜」などなど熱い熱い感想が本当に微笑ましくその感想を聞きながら、いざ2幕へ。


 ディズニーっぽさが好きならショーつきの作品も見せてあげたいなあと思いつつ、同僚のことを気にせずライビュに集中していると、隣から啜り泣く声が聞こえてきて、同僚が早めのタイミングで泣き出したので、やっぱり感想や情緒って個人個人違って面白いなあとしみじみ感じました。



 それで2幕を観劇し終えた同僚なのですが。


「結末までディズニー……ふたりがお似合いすぎてあまりに心地よい余韻……でもパパママのことを考えると涙止まらない……最後コラードがデイジーに手を差し伸べて捌けるところが映像切り替わっちゃったのが悲しいほどふたりのこともすき……あと、もう一秒生きたい気持ちのところ刺さりすぎてBlu-ray買う……死神さん最後の挨拶のとき、あんなにクールビューティー系の二次元の美しさなのにカメラに手を振る素の姿がかわいくてびっくりした……グラツィアが死神に恋した気持ちがわかった……」と、泣きながら話してくれてそれにも感動しました。


 宝塚初見なのだから、面白かった〜とか、綺麗だった〜の一言でも充分なのに、感想が濃くてマニアックでそれでいて満足感でいっぱいなのが伝わってきてそんな素敵な感想をもらえて月組さんの代わりにわたしがホクホクしてしまいました。


 しまいには、「プリンス(月城さん)とプリンセス(海乃さん)に会いたいから大劇場行きたいです。何でもするので一緒に行かせてください」とお願いされて嬉しくなって「もちろん!」と意気揚々と答えたはいいものの、次は齋藤先生のお芝居なので、プリンス月城さんとプリンセス海乃さん目的だとちょっと大丈夫かな……作風が今回とまったく異なるよな……と思った反面、軍服姿は拝めるし最高ショーが待っているはずなので、同僚を大劇場に連れて行こうと思います。

(ちなみにわたしは月組熱が高まりすぎている&一周回って齋藤先生のお芝居がなぜかめちゃめちゃ楽しみになっていますので結局いつもどおり通いまくろうと思っています)



 いや〜も〜本当に今日ライビュを拝見して、ますますデスホリ熱が高まってしまい、消えたチケットが本当に本当に惜しまれるのですが、この素晴らしき作品が幕開けたこと、心から嬉しいと思いましたし、この先一度も欠けることなく千秋楽まで駆け抜けられますことを心の底より願っています。


 本当に良すぎて感想が言い足りないのですが、月組オーブチームの皆様、素敵な時間を素敵な舞台を本当に本当にありがとうございました!!!


 今回ミュージカル曲ということもあって、月城さんと海乃さんを筆頭にたくさんの月組生が歌い方などを工夫した練習のあとが窺えて、本当に本当に感動致しましたし、全員のことがますます、ますます大大大大大好きな気持ちでいっぱいになりました。最下級生のひとりに至るまで月組の舞台で頼もしく輝く姿が本当に本当に愛しかったです。


 は〜〜〜本当に今、幸せな気持ちでいっぱいなのですが、こんなにも素敵な『DEATH TAKES A HOLIDAY』が、たくさんの人にとって一生の宝物のような作品として生き続けていきますことを心より願っています。素敵な舞台を本当にありがとうございました!!!!!


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