ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

あ〜〜〜!!!となった『月の燈影』千秋楽ライブ配信感想の話


 やっと、やっと、やっと、月組バウホール公演『月の燈影』をライブ配信で拝見することが出来ました!!!!!


 あ〜〜〜!!! と叫びたくなるほどの良さでしたが、まずはバウチームの皆様、千秋楽本当に本当におめでとうございます!


 不安が募る状況下にて、初日から千秋楽まで全キャスト無事に走り抜けることができ、本当に本当に良かったと安堵の気持ちでいっぱいです。


 そしてなにより、礼華はるさん初めてのバウ主演おめでとうございました!


 配信でしたが、立派に真ん中を担う礼華さんのお姿に感動が止まりませんでした。

 わたしは『FULL SWING!!』の男役群舞で礼華さんの格好良さに完全に落ちた人間なのですが、すらりと背が高く、長い手足もあいまって、大変スーツの似合う男役さん。だけど主演は和物なのだと少々意外に思いながらも、本日拝見して大納得です。


 凛々しいのにどこかやわらかな声、涼やかな目元、礼華さんの新たな魅力が詰まりに詰まって放出されて大変格好良くてもう大変最高でございました!!!



 そして今回の演目についてなのですが。

 2002年に彩吹真央さんと蘭寿とむさんが花組でW主演を果たした本公演。

 実際に客席で観劇したことはないのですが、映像で繰り返し拝見させて頂いていて、切ないほど思いあう友情、そこで生きる人々に泣いてしまう作品で、再演決定に歓喜したのですが、いや〜〜〜これがやっぱり本当によかったです。

 いい作品だあとしみじみ感動いたしましたし、今の月組のいいところがいっぱいいっぱい詰まっていて最高でした。あ〜この最高クオリティ劇場で観たかったですわあ〜〜〜! 専科公演かと思うくらい全員が江戸を生きていて、感情移入しまくりで感動しまくりでした。は〜本当に本当に良かったです。フィナーレからの演出も素敵すぎて余韻でいっぱいです。



 幸蔵役の礼華さんのツンとしながらも過去に抱えてしまった傷に苛まれている姿、2幕からの迫力、佇まいから何から素晴らしすぎて本当に立派な主演でした。
 冷たく見えてもたくさんの人に慕われていて、心のうちにはやさしさを持っている礼華さん、本当にたまらなかったです。それこそ礼華さんは絶対に次郎吉役の方が性に合っていると思うのですが、ここまで川向こうの若者の切なさを演じきってくださって涙なしでは拝見できませんでした。素晴らしかったです。



 そして、元はW主演だからこそもう一人の主人公である次郎吉役が本当に大切だったのですが、彩海さんの、まっすぐであろうとする姿や2幕終わりの力尽き方が歌も芝居も表情も完璧すぎて魅入ってしまいました。
 光の存在なのに不幸に誘われるのが似合いすぎるのですが、本当に何もかもが素晴らしすぎました。あともう舞台技術そのものの完成度が凄まじく、歌声だけでなく一瞬の表情、ふとしたときの喋り方など、良すぎる瞬間の連続で、彩海さんにバウ主演が回ってきます日も本当に楽しみな気持ちでいっぱいです。



 さらにヒロインポジションの喜の字役の天紫さんですが、「赤いわよ」や、「嘘つき」というセリフがまだ耳に残っていて、何もかも割り切っているはずの喜の字だからこそ、それぞれのセリフが本当に心に残りました。1幕の弟に向けるやさしい顔を思い出すと、2幕が余計に辛いです。デュエダンが幸せすぎました。は〜〜〜喜の字笑っていておくれ〜〜〜。パレードで彩海さんにエスコートされるところ幸せすぎて溶けるかと思いました。



 そして一輝さんですよね。『応天の門』新人公演で2番手役を演じてからというもの、お芝居力がみるみる向上していてこの先の未来が本当に楽しみな107期生さんですが、今回も庇護欲を誘うようなちょっと放っておけない勘の悪い弟役が本当に似合っていて、だからこそ2幕、この弟ならしでかねない情けない説得力がありました。本当によく頑張って食らいついていたと思います!



 さらに専科のお二方は本当に言わずもがなで素晴らしかったです。夏美さんは出てくるだけで(あ、この人に近づいたらダメだ)と感じさせる怖さを醸し出していますし(そしてめちゃくちゃイケおじなんですよね)悠真さんは面倒見のいいお優しいお頭が本当によくお似合いで、なんだか人柄が滲み出ていて喋るたびに泣きそうになりました。


 梨花さんの凛とした佇まいも流石で、挨拶も素晴らしかったですし、懐かしき月組で、これからもお力添えを頂けましたら幸いです。



 そしてなんといってもバウと言えば下級生まで目立つ役が回ってくるところなのですが! まあ〜最高でしたよね。


 最初は春海さんと天愛さんが目立つ場面が多かったですが、これがまあ〜うまい。天愛さんなんて去年まで新人公演学年だったのに、もう研20くらいの立派な娘役さんすぎて、こういう学年の域を越えた役を魅せてくださる月組の芝居、本当に大好きだとしみじみ感じました。

 歌よしダンスよし芝居よしの天愛さん、強いものについて生きる女のしたたかさが滲み出ていて、本当に作品を作っていました。春海さんは専科さんしか出来ないようなお役を見事に力強く演じられていて、まさに作品を引き締める男役さんでした。ん〜どんどん貫禄が出てきて最高ですね!


 今回のメンバーの中では上級生枠になってしまう麗さん、朝陽さん、蘭さんの芸達者っぷりはさすがすぎて。何気ないセリフ回しひとつが秀逸! 皆様役になりきって演じられていて、ひとりひとりの役作りを深く聞きたい気持ちでいっぱいです。



 そして柊木さん、大楠さん、彩路さん、真弘さんラインの頼もしさは何なんですかね。皆様それぞれ個性があって、だけどその個性を上手に役に入りこませていて、ひとりひとりのスタンスや人生観が台詞のひとつひとつから滲み出ていて、この役はこういう人なんだろうと伝わってくるようで、本当に「生きて」いました。

 特に彩路さんと真弘さんですよね……。兄ィ!と叫ばせて彩路さんの右に出るものはいませんし、真弘さんはもう江戸時代の人……。真の悪役にもなりきれない絶妙なお芝居が本当に最高でした。



 娘役さんで言えば、個人的に大好きな静音さんが、これまた大好きな花妃さんと同じ場面が多くて有り難かったです。華やかでしたね〜。花妃さんのかわいらしさと、静音さんの大人っぽさのバランスが非常にマッチしていて、目の保養でした。歌声も聞かせていただけてデュエットの良さにうっとりしてしまいました。



 もっともっと観たい下級生でいっぱいだったのですが、ライブ配信のみの観劇だったため、そのあたりを双眼鏡でチェック出来なかったことが悔やまれるのですが、皆様が江戸の人間になりきっていることは顔をアップにせずとも伝わってきて、本当にひとりひとりに芝居の血が通っていて月組生の個々の素晴らしさに唸りました。



 フィナーレもパレードも、この作品ならではで素敵でしたが、挨拶の手拭い投げも本当に微笑ましい気持ちでいっぱいになりました。最後にもうひとつ手拭いを投げるところがあったのですが、礼華さんも彩海さんも天紫さんもいい笑顔すぎて、DeepSeaに引き続きこのトリオが大好きだと強く強く感じさせていただきました。みんな幸せそうで本当に幸せでした。幸せだ〜!!!!!



 想像以上に大きな感情が根底にあり、ここぞというときに美しい音楽が流れ、分かりやすい台詞と筋で構成され、そしてこの作品にあつらえたようにぴったりの役者たち。最高の作品にならないわけがなく。名作の再演はこうでなければ!と感じさせる、本当に素晴らしき公演だったと思います。この作品が今の月組に回ってきたこと、心の底から感謝の気持ちでいっぱいになるほど、本当に胸いっぱいになりました。


 だからこそ、実際にバウに足を運べなかったことは本当に本当に残念だったのですが、画面越しであっても、ここまで感動させる力を持った舞台に出会えましたこと、本当に一生の宝塚です。何も持たざるものの方が生き易ささえあった彼らの哀しいまでの生き様が胸に深く突き刺さるようで本当に感動して、もう、息つく暇もありませんでした。



 この作品を、画面越しであっても拝見できてよかった。そう思わせてくださるほどの素敵な時間を、素敵な舞台を本当に本当にありがとうございました。


 改めまして、月組バウチームの皆様、千秋楽、本当に本当におめでとうございます!!!


 こんなに最高の舞台を作り上げてくださった月組バウチームの皆様と大劇場で会えます日が本当に本当に楽しみで仕方がないのですが、最下級生に至るまで、舞台上でその人そのものを必死に生き抜いてくださり、そのパワーを見せつけてくださり、本当に本当にありがとうございました。
 おかげさまで、舞台に全力を注ぐ月組の皆様のことが、さらにさらに大好きな気持ちでいっぱいになりました。


 月組バウチームの皆様、素敵な舞台を最高の千秋楽を本当にありがとうございました!!!!


 全キャスト、大大大大だ〜〜〜〜〜い好きです!!!!!!


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