ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

寂しさに泣く【月組】我が愛しの男役さんの退団について


 昨日、お休みである月曜日にわざわざ星組の2024年大劇場お正月公演演目発表がありました。


 なので、火曜日である今日は、もしかしたら月組の集合日なのかなあと心臓を鉛のように重くしながら、15時になるまでドキドキと待機していました。



 そして本日、やはり月組の集合日だったようで、 月組宝塚大劇場東京宝塚劇場公演『フリューゲル -君がくれた翼-』 『万華鏡百景色 (ばんかきょうひゃくげしき)』の配役発表ならびに退団者発表がありました。



 配役については新作オリジナルなので、役名を拝見してもさっぱりなのですが、下級生に至るまで役付きも多くて、そのあたりは齋藤先生らしいなあといつもなら微笑えましくなるはずが、涙が止まらなかったのは同時に発表された退団者のページにあるお名前が主な原因でして……。


 今回は退団者 0人だったらいいなあなどという都合の良い夢を見ていたのですが、やはり退団者 0人は滅多にないことで、今回も退団者が発表されてしまいました。


 循環してこその宝塚。覚悟はしつつも、思い入れのあるジェンヌさんたちの退団発表は、ショックと寂しさでいっぱいになってしまいますが、今回は特に、大好きな男役さんたちの退団が寂しすぎて泣いてしまいました……。


 今回退団発表されたのは、


 蓮つかささん (97期)

 蘭尚樹さん (100期)

 水城 あおいさん ( 105期)


 ということで、以上3名の方々が2023年11月19日 (月組 東京宝塚劇場公演千秋楽) 付で退団されるとのことなのですが。



 まずは、最近台詞や出番が徐々に増えてきていた水城さんの早すぎる退団が寂しすぎて……。
 花組の聖乃さんの妹さんだと、早くから注目を浴びていた水城さん。最近月組芝居が板についてきたと思っていたので、これからのご活躍をもっともっと拝見させていただきたい気持ちでいっぱいでした。

 舞台人として輝きを増すだろう今のタイミングで退団されること、 本当に本当に寂しくて顔覆ってしまいます。ですが、退団公演できちんと役付きがあること、それだけは本当に嬉しく思います。お芝居が新作のため、出番などは分かりませんが、 水城さんの最後の舞台、素敵なものになりますことを心より祈っています。




 次に、長く月組にいてくださるだろうと勝手に思っていた蘭さんの退団がこれまた寂しすぎて……。全く予想していなかったので余計に胸に刺さりました。

 100 期生として首席入団された蘭さんは、踊れて歌えて芝居も上手くて、「下級生なのに上級生のような頼もしさ」 がいつだってある芸達者な男役さんでした。

 しかしながら月組は器用な男役さんが多くて、蘭さんがご活躍されるのはもっぱら別箱。本公演にて大きな出番が回るのは学年的にこれからだと思っていましたし、それを楽しみにしていたので、その一歩手前での退団が本当に本当に惜しくてたまりません。


 だって、 この間の『月の燈影』 も最高の演技だったじゃないですか……。そしてわたしは蘭さんのダンスを観るのが本当に大好きで……特に『グレート・ギャツビー』でのダンスは本当に至高で……。もっと蘭さんの男役人生を、月組の舞台で観たい気持ちでいっぱいでした。

 本当に寂しくて仕方がないのですが、 今回のショーにて思いっきり踊れる場面があることを願っています。






 そして、学年的にも出番的にも男役10年の番組的にも薄々覚悟はしていましたが、 我が愛しの蓮つかささんの退団が決定してしまい、寂しさのあまりちょっと涙が止まらなくてですね……。

 月組生全員大好きなので誰が退団してもショックなのですが、特別大好きな蓮さんの退団には、心の一部が引きちぎられたような寂しさに耐えきれず、力強く胸を押さえてしまいます。


 ああ、いつか来る、いつか来る、と覚悟はしていたつもりなのですが、ついにこの日が来てしまったのですね……。


 月組のお芝居は表情やら佇まいやら話し方やら、そういう全てがとても細かくて、どこまでも繊細で、「役」というより「人」を演じきっていて。そういう月組をつくる筆頭役者こそ、月組にて宝物のように輝く蓮つかささんという男役さんでした。


 活舌もダンスも歌声もヤル気もそのどれもが素晴らしくて大好きだったたったひとりの男役さん。エネルギーに満ち溢れ、誰より通る声色が劇場中に響き渡るあの瞬間、わたしはいつも客席で「幸せ」というものを感じていましたし、 蓮つかささんというひとりの舞台人が輝く瞬間が本当に本当に大好きでした。


 だからこそ、舞台全体を観ようと何度決意しても、蓮さんが舞台に出てきたらその瞬間、吸い寄せられるようにオペラグラスを向けてしまう。月組のチケットが何枚あっても足りない原因のひとりはまさに蓮さんそのものでした。


 蓮さんがいるかいないかだけで舞台の質が変わるほど、その世界のその時代に連れて行ってくださる唯一無二の素晴らしい役者さん。まさに、「月組が誇る男役」 だと言っても過言ではない蓮さん。


 退団について嘘だと言ってほしい反面、今迄の幅広いたくさんのご活躍を反芻しては、感謝の気持でもいっぱいです。怪我での休演もあり、さまざま思い悩むこともあったとは思うのですが、 こんなにも長い時間宝塚に、月組に、その素晴らしき人生を捧げてくださり本当にありがとうございました。


 今回の公演にて、蓮さんの男役像を月組で、 そして宝塚で拝見できるのが最後だと思うとやっぱり寂しくて寂しくて泣き出したい気持ちでいっぱいなのですが、最後まで誰より元気いっぱいに舞台に立ってくださるだろう蓮さんの集大成を、いちファンとして悔いなく見届けたい気持ちでいっぱいです。



 ということで、わたしの全てを賭けて千秋楽への抽選に挑みたいなと思います。

 有難いことに、本公演の友の会 「第1抽選方式」が今週の金曜日からなので。 当たるかどうかは別として、千秋楽に申し込むことができるので……。友の会様! 友達になるのは今でございます!!!


 そしてもう、齋藤先生の脚本が心配とか言っていられなくなったので、通える限り本公演を通い尽くしたいと思いますしチケットをゲットしていきたいと思います。(そうは言っても脚本は上質なもの、退団者には良い役を与えていてねの本音もあります)




 いや〜もう。本当に、本公演にて退団される皆さまが大好きすぎて、退団発表が本当にショックでショックで仕方がないのですが、3名の最高の男役さんが最高の退団公演を満喫できますよう、微力ではありますが大千秋楽の日まで全力で応援していきたいと思います。



 この寂しさはいつまでも引き摺ると思いますが、なにより、月組 『フリューゲル -君がくれた翼-』 『万華鏡百景色 (ばんかきょうひゃくげしき)』が無事に初日に幕開き、新人公演含め東西完走できますことを、 東京大千秋楽までジェンヌさん及びスタッフの皆様が元気と健康に恵まれ続けられますことを心の底より願っています。



 大好きな方々の退団公演。退団される皆様にとっても、月組の皆様にとっても、わたしたちファンにとっても、お芝居・ショー共に、永遠の宝物になるような、素敵な公演になりますように。



 発表されて数時間。寂しさはまだ拭えませんが、だからこそ、わたしも精一杯本公演を観劇しに行こうと思います。


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