ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

ん?となった雪組発表と怖い季節になってきたので宝塚と台風との関係性について記しておきたい話


 本日は、雪組公演『ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル』 先行画像および一部配役発表がありました。


 発表された配役は、 主な配役として


 アーサー・コナン・ドイル役  彩風 咲奈さん

 ルイーザ役 夢白あやさんさん


 以上、トップコンビ2人だけの発表となりました。


 朝美さんはトップコンビと同時タイミングで主な配役として発表されると勝手に思っていたので、「ん???」となってしまったのですが、ポスターが発表されたときに発表されたりしますかね……??? 十中八九シャーロックホームズだと思っているのですが、どうなのでしょうか。


 まあ朝美さんは今現在一番二番手期間の長いジェンヌさんですし、あまり不安に思うことはないかな、とドッシリ構えておこうと思います。


 いやはや、他にどんな役柄があるのか分からないのですが、その他配役発表がとってもとってもとっっっても楽しみです。



 そして肝心の先行画像についてなのですが、 彩風さんと夢白さんの組み合わせ大好き人間といたしましては、ふたりのビジュアルが大優勝していて「わ〜〜〜〜〜!!!!!」と大歓喜してしまいました。大優勝すぎません!!??? わたしがレトロチックな雰囲気が大好きなのもあるかもしれませんが大優勝だと思います!!!!!


 背景がシンプルで衣装や髪型がお洒落で海外のファンション雑誌の表紙みたいに素敵なおふたり、恍惚としながら何時間でも眺められます。スタイリッシュ〜!


 久しぶりの髭スーツでキャリエール風味なダンディ彩風さんと、 赤毛チックで優勝衣装の綺麗な綺麗な夢白さんの組み合わせが最高すぎて、 本当に先行画像からこんなに素敵ならポスター画像はどうなっちゃうの〜〜〜と心臓がドキドキしてしいるのですが、 ハッピーニューミュージカルの誕生、心の底より楽しみにしています!!!!!





 そしてここから話は変わるのですが、コロナ禍に突入してから「公演中止」という悲しい事態が当たり前のように頻発しています。


 直近の6月、星組月組の公演中止を思い出しては、それ以前のたくさんの公演中止を思い出しては今も泣きそうになるわけなのですが、とにかくこの3年ほどで、 「宝塚歌劇の公演中止」というものが「よくある出来事」になってしまいました。


 ですが、コロナ以前、宝塚では、「公演中止」という決定は滅多に下されませんでした。というのも、インフルエンザ等学級閉鎖になるような事例でも代役公演等で力を合わせ、公演を実施さしてきたのが宝塚なのです。賛否両論ありつつ、不休神話、などとニュースで取り上げられたこともあるほどでした。


 しかしながら、コロナ禍以前の宝塚でも、公演を中止せざるを得ない日々がありました。そこに関係してきた原因はいつも「自然災害」、特に「地震」によるものでした。


 阪神・淡路大震災では1995年に宝塚大劇場を約2か月間休館。2011年の東日本大震災では東京宝塚劇場が2日間休演になり、日本青年館公演が劇場の破損のため中止となりました。


 そして、地震だけでなく、最近の日本の夏で避けては通れない大きな被害をもたらす「台風」という自然災害でも、公演中止の判断が下されるようになりました。


 台風での公演中止は忘れもしない2018年9月4日。月組宝塚大劇場公演『エリザベート ―愛と死の輪舞(ロンド)―』および、宝塚バウホール星組公演『New Wave! ―星―』の【午後(ソワレ)公演】でした。


 この台風での公演中止こそ、大劇場においては1995年の阪神・淡路大震災以来およそ23年ぶりの公演中止だったのです。



 信じられないかもしれませんがこの日、午前公演は実施されていました。そして、わたしはその午前公演を観に行っておりまして……。


 午後中止を受けて午前の当日券獲得のために長蛇の列が出来ていたことを未だに鮮明に覚えているのですが、ただでさえエリザ、そして愛希さんの退団公演だったので、あの日の立ち見席は本当に熱量が凄まじかったです。

 が、交通機関の影響により観劇に来られなかった方も多く、空いている座席もかなりあったので、座らせてあげてほしいなあと、宝塚の公式チケットリセールサービスがあればいいのにと強く思ったのは、そう言えばあの日が最初だったかもしれません。


 上演終了後は交通機関全線運転見合わせとなり、劇場内やロビーが解放され、宝塚の建物内で待機するという異例の事態も発生いたしましたが、あの日は本当に、今思い出してもとてもとてもとても大変でございました……。


(そして月組エリザベート』は9月30日も台風により公演中止を余儀なくされ、私は泣きに泣いたのでした……。)



 ともあれ宝塚はかつて、「阪急電車が運休にならない限り宝塚は公演を中止しない」などと、褒めているのか貶しているのか、とにかくそんなふうに言われる場所でした。

 が、2018年の強烈な台風による公演中止を皮切りに「ジェンヌさんやスタッフの皆様そしてお客さんたちの安全と命」を最優先するようになった、ように個人的には思っております。



 というのも翌年2019年のことです。


 紅ゆずるさんの退団公演である星組『GOD OF STARS』『Éclair Brillant』前楽(サヨナラショーつきの舞台)が、台風の影響により中止となりました。


(振替公演は実施しませんとハッキリ記されていたので賛否両論あったのですが、わたしはジェンヌさんやスタッフさんたちの安全最優先派だったので、振替公演がないのは悲しくても、英断だったと思います)


 また、雪組全国ツアー公演「はばたけ黄金の翼よ/Music Revolution!」および雪組KAAT神奈川芸術劇場公演『ハリウッド・ゴシップ』も同日中止の決断が下されました。
 

 このように、台風による公演中止が2018年、2019年と続いた矢先、2020年ではコロナウイルス感染抑止のための公演中止が発表されるようになりました。


 コロナによって宝塚では異例の公演中止が相次ぎ、2023年の今もなお、「公演中止になってしまうのではないか」と怯える日々はまだ続いています。

 しかしながら、コロナによる中止は、以前ほどの激しい感覚では訪れなくなったのも事実です。だからこそ今年気をつけなければいけないのは油断した頃にやってくる「台風による中止」だと思います。



 現在、九州付近で少しずつ動く台風6号は、全く関係のなさそうな関西まで、強い風をもたらす威力があります。(現に、昨日今日と時間帯によって風がとても凄いです!)


 お盆休みを狙うかのように台風7号も現れました。2018年、2019年の例を見ても、「会場にたどり着くことが危うそうな公演は中止になる可能性がある」と思います。

 2019年の台風による公演中止は10月でした。つまるところ、8月〜10月のおよそ3ヶ月ほどの長い期間、台風の進路と向き合わなければなりません。


 いや〜もうね〜勘弁してください……というのが本音なのですが、自然災害には誰も逆らえません。そして、無理せず公演中止に舵を切るようになった宝塚。最近の台風は本当に脅威的なので、 いつ公演中止が決まってもおかしくありません。


 ということで、1公演確保しているだけでは危うい季節でございますので、皆様チケットに余裕があれば、予備日を設けておくことを、台風トラウマ持ち人間としてはオススメしておきたいと思います。



 最後に。公演中止を中心に記してしまいましたが、本当に本当に命が危うくなるような猛烈な台風がいつ発生してもおかしくありません。

 皆様、まずは怪我なく、元気と健康あっての舞台観劇。わたしの記事をお読みくださる優しい方々の居住地域は全員異なることと思いますが、どうかどうか安全第一でこの夏お過ごしくださいますことを心の底より願っています。




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