①『宝塚歌劇団員の死亡、阪急側が再調査へ 年内の調査委立ち上げ目指す』(https://news.yahoo.co.jp/pickup/6482098)
今朝、「劇団員の女性が9月末に死亡した問題で、運営する阪急側が近く調査委員会を立ち上げ、再調査する方針を固めたことが17日、関係者への取材で分かった」と記事が出ていました。
調査委を「阪急電鉄」「同電鉄の運営する歌劇団」「親会社の阪急阪神ホールディングス(HD)」のどこに設置するのかなど、詳細は今後詰めていくようですが、調査委は年内の立ち上げを目指し、委員の人選などを行う方針。調査委には外部の人間も入れるようです。
この記事を見たとき、ご遺族が求めていた再調査が実施されるのかなと思いました。
ですが、お昼には以下のような記事が発表されていました。
②『宝塚歌劇団、全団員400人に聞き取り調査…過度な業務など組織的な問題点探る』(https://www.yomiuri.co.jp/national/20231118-OYT1T50124/)
「過度な業務負担などを強いた組織的な問題点を探るため、歌劇団が全劇団員約400人を対象に聞き取り調査に乗り出した」
「歌劇団側が年内にも外部の専門家を含めた第三者委員会を設置」
「調査結果を踏まえ、再発防止策を公表する」
「今回の聞き取り調査は、女性が亡くなった経緯や原因を対象とした前回の調査とは異なり、過度な業務負担や行き過ぎた指導につながる組織風土の改善を図る」
「歌劇団は宙組以外に花、月、雪、星の4組のメンバーにも対象を広げて聞き取りを進める方針で、結果について外部の弁護士らが検証した上で、再発防止策を示す。」
①と②が同じ調査の件だとするならば、ご遺族が求めていた再調査とは少し趣旨が違うのかなと思いました。
組織風土の改善が図られるなら、それに越したことはないのですが、ご遺族を置いてけぼりにはしないでほしいなとも切に願ってしまいます。
また、①や②のニュースをネット上にて拝見したとき、(こういう発表こそ宝塚公式HPに即座に記載すべきでは?)と感じました。
それでまあ、5組対象の再調査が決定したので改めて言うのですが、9月15日に発表された組み替え、保留にもしないのですかね?
(※発表されている組み替えは以下の通りです)
【宙組】天彩峰里さんが2023年12月25日付で月組へ組替え
宝塚は5組ありますが、それぞれ組内の独自ルールなどがあることはファンでもなんとなく知っています。
再調査にどれだけの時間がかかるかは分かりませんが「年内にも外部の専門家を含めた第三者委員会を設置」ということは、委員会が設置されるのも年内がやっとということです。
宙組の調査だけでもかなりの日数を要したのに、再調査ではおよそ5倍の時間かかるのですから、そんなに早く調査が終わるわけもありません。
そして、調査が終わる前に組み替えなんてしている場合なんですか? っていうのが普通に疑問なんですよね。
再調査にどれほどの時間がかかるかも分からない時点で、組み替えに対して保留の発表くらいするべきだと思います。
9月15日と今は状況が全く違うわけですし。そもそもご遺族の皆様と向き合わなければならないときに組み替えしている場合ではなくないですか? と個人的には思っています。
ご遺族の方と意見が食い違ったまま組み替えが実行されても、問題はさらに複雑に絡み合うだけだと思いますし、天彩さんは特に、組み替えされたら大きくニュースに取り上げられ、ひとりだけ逃げただとか、そういう辛辣な声をまた投げかけられるのだと思います。
ただでさえネット上で彼女の名前がひとり歩きしていて今でも二次被害が心配なのに、さらに火に油を注ぐ組み替えは、一体誰のためになるのか、本当に気を揉んでしまいます。
中途半端な状態のまま都合のよい結論を急いで、それで宝塚全体にバッシングが広がっているのが現状です。また同じことを繰り返すのでしょうか。
しかもきよらさんは104期生です。来年度からは長の期の生徒さんになります。私は今回の問題を宙組だけの問題だとは思っていません。ですが、劇団が粗末な会見をした結果、「宙組」というワードだけで世間から白い目で見られているのが現状です。
今のままきよらさんを宙組に組み替えさせて、果たして何になるのでしょうか。とりあえずきよらさんに、このまま組み替えを実施していいかきちんとその声を訊いてあげてほしいなと思いますし、調査が終わるまで、組の出入りはあるべきではないと思います。
ご遺族の皆様に真摯に向き合う気持ちがまだ劇団に少しでも残っているのなら、そのくらいの発表はできないものなのか、と気を揉んでいるのですが、もちろん以上は私の勝手な意見であることは改めてここに記させていただきます。
そんな中、明日は月組が大千秋楽を迎えます。こんな状況下で、本当によく走り続けてくださったと思います。
そして明日きよらさんの組み替え紹介があるかについてなのですが、確か詩さんの組み替えの際には、『桜嵐記』での組み替え挨拶はありませんでした。
その後の博多座にて、組み替えの紹介があったように記憶しています。
そのため、明日きよらさんの組み替え挨拶などはないと思いたいのですが、本当にどうなるのでしょうか。
組み替え期日までにご遺族のお心含めすべてが解決するなら良いのですが、これまでの劇団の対応を見るに、その可能性はかなり薄いと思っています。(そもそも再調査の内容がご遺族の意志に寄り添ったものであるかも怪しいので……。)
繰り返しますが、5組に範囲を広げた再調査が決定し、ご遺族の皆様との話し合いが終わっていないことに加え、特定の宙組の生徒さんたちがこれ以上批判に晒されないためにも、私は組み替えについて保留もしくは取り消しにするべきだと思っていますし、こういう発表は期日ギリギリではなく早めに発表することこそ吉だと思います。
私はただの宝塚ファンなので、劇団に恨みがあるわけでも、生徒さんたちを苦しめたいわけでもありません。
ただ、今回のことをきっかけに、変わるべきところに気づいたのなら、変わるべきではないかな、と。保身に走りがちな劇団が、再調査によってその点に少しでも気づいてくださったらなと思いますし、それが再発防止につながっていくのだと思います。
最後に。こんなにも厳しい目を向けられる状況下で大千秋楽を迎えてほしくはなかったのですが、明日は月組の皆様の舞台を画面越しに精一杯見守りたいと思います。
トップ、組長、退団者において、挨拶等、この状況下ではとても難しくて、思い悩むこともたくさんたくさんあるとは思うのですが、その言葉ひとつひとつ、心ない方々から批判を受けませんことを心の底より願っています。