本日は雪組バウ『39 Steps』のポスター画像が更新されました。
とてもポップでかわいくて新鮮なポスターでした。凪七さんと雪組の共演はとても多いですが、素敵なバウホール公演になりますことを祈っています。
そして、昨日は彩風さんポスターと星組演目に夢中で気づかなかったのですが、昨日、読売新聞オンラインよりこのようなニュース記事が発表されていました。
『宝塚歌劇団の女性転落死、 阪急阪神HD会長 「遺族と2月中に話し合いまとまれば良い」』(https://news.yahoo.co.jp/articles/d89039c218965203433cd733994ddaebef2037da)
以下、記事の引用です。
『宝塚歌劇団の宙(そら) 組に所属する女性が死亡した問題で、
歌劇団を運営する阪急電鉄の親会社、 阪急阪神ホールディングス (HD) の角和夫会長が8日、 「(遺族側との) 交渉を続けて、双方、大きな違いはないところまできている。2月中には、話し合いがまとまれば良いと思っている」と述べた。
京都市内で同日から始まった関西財界セミナーの会場で報道陣の取材に応じた。 一連の問題を巡り、角氏が公の場で発言するのは初めてとみられる。』
以上のことが端的に記されていました。
そしてここからは個人的な主観なのですが、角会長の発言からは、 ほんま、相変わらず宝塚への愛を感じられないというか、 宝塚をいい方向に変えていこうという意志を私は感じられないな……と。
というのも忘れもしない、前回の株主総会でも角会長が星組 1789 の中止について、『大量に罹患者が出たのが原因です。初日が開くまでの間、かなり無理をして稽古をして、初日何とか開けたんですが』という発言をされたんですよ。
「かなり無理をして稽古して」 なんてひどい発言をされるとは
思ってもいなかったので、 あのときはびっくりして 「は???」の形でフリーズしてしましたね……。
わたしは楽しみにしていた初日が「なんとか開いた初日」 だとは知らずに呑気に観劇して気軽に楽しんで……。そして次の日から長い期間星組 1789 は公演中止になりました。
そんなにも無理をさせてしまっていたのだと、 何も知らずに観劇していた身として本当に心が痛かった。
「かなり無理をして稽古」なんてさせないでほしかったのに、それを平然と口にして、あまつさえそれが株主へのアピールになっていると思っているところとか、正直株主として引きました。
ジェンヌさんを商品ではなくひとりの人間だとわかっているなら少なくともこんな発言はできないというのが私の感覚なので……。
阪急阪神HD は上場企業ですし、 おままごとや人情論で経営が成り立たないことなん理解していますが、それでも最低限、生徒さんたちのこと、スタッフさんたちのことを大切にしてほしいわけです。
今回の一連の報道をめぐる発言についてもですが、「2月中には、話し合いがまとまれば良いと思っている」なんて。本当にこんな言い方をしたのなら、評判のために丸く収めたいだけ、という角会長の本心が見え隠れしている気がします……。
まるで商談のようですよね……。
亡くなられたことを企業の代表として本気で重たく受け止めているのなら、こんな発言をするのだろうか……と。今回の件を角会長が触れたのはこれが初めてのことなのに、私は正直、がっかりしてしまいました。
これでは長い期間話し合いが続くのも同然というかなんというか。ご遺族側の苦労が透けて見えるというか……。
あと、「双方、大きな違いはないところまできている」と発言されていますが、先日ご遺族側の弁護士さんは 「劇団が従来の見解を変え、 遺族側の意見に相当程度配慮した内容が述べられた。けれどもまだ、阪急・劇団側の見解と遺族側の見解には不一致点が相当程度存在している」と発表されています。
この短期間に相当程度の不一致も解決しそうなのか、はたまた角会長にとっては相当程度の不一致は取るに足らない小さな違いという認識なのか。
どちらの意を含んだものなのかは分かりませんが(前者であることは願いますが)、組織を代表とする会長として、劇団に対して(そこに愛はあるんか?)とファンを不安にさせるような、そういう思考・発言は控えていただきたいなと心より思います。
当たり前のことですが、 企業は人が存在しなければ成り立つものも成り立ちません。
そのため 「人」を大切にしない企業はしっぺ返しにあうだけなので、生徒さんやスタッフさん含め、私たちの大切な人を大切に扱う企業であってほしい。
そんな些細な願いをこれから先もずっと抱えながら見守っていきたいと思います。
それでは、発言にあったように、ご遺族側との合意がありますことを、そのうえで変えなければいけないことを変えることのできる組織になりますことを心の底より願っています。
最後に。明日はいよいよ花組『アルカンシェル』初日です。プログラムの表紙も公開され、なんかもう感極まって泣きそうです。
日程見直し等の影響により、まさかの初日観劇になってしまうのですが、大切なチケット、ありがたく噛み締めながら観劇させていただこうと思います。
柚香さん・星風さん率いる花組の集大成公演が素晴らしいものでありますように。そして何より、初日の幕が無事に開きますことを心の底より願っています。