ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

和希そらくんと組替え


 本日、雪組大場公演『夢介千両みやげ』と『Sensational!』を観劇いたしました。ライブ配信もまだなので内容は伏せますが、あやなちゃんの退団公演なんだな、としみじみ思いました。

「ああ、あやなちゃん退団なんだな……」と実感する場面には、「うう……っ。退団してからも元気でいておくれ……」と感極まって泣きそうになりました。
 星組から雪組にやってきて、真彩希帆ちゃんを優しく支え、その柔らかな雰囲気がにじむ舞台姿が大好きでした。退団してからも、あやなちゃんの人生が幸せであるよう祈っております。



 また、1月公演予定だった『ODYSSEY』が中止となったことにより、「和希そらくんの雪組デビュー公演」が今回の大劇場公演に繰り越しとなりました。つまるところ、雪組の舞台に立つ和希そらくんをわたしは初めて見たわけなのですが、


「和希そらの素晴らしさに震えない人はいるのか? 否、いないはずである」


 という感想で埋め尽くされました。雪組しか観ないタイプのファンの方に、そらくん観てもらえて良かったな。きっとそらくんは雪組のファンの方々にも愛されるな、と確信しました。だって和希そらくんの舞台技術には誰もが惚れるもの。惚れてしまうもの。


 まず初めに、そらくんの雪組に馴染んでいる感がすごい。本当にすごい。相変わらず歌もダンスも芝居もうまくて大安定大安心の和希そらさん。
 そして、ここからが今回の本題なのですが。その、「和希そらくんの雪組に馴染んでいる感」を見ながら、どうしても言いたかった。



「和希そらくんほど、どの組に組替えしても違和感のないジェンヌさんはいない」と。



 これがどういう事かと申しますと、そらくん、花組でも月組でも星組でも、今回組替えした雪組でも、ずっと在籍していた宙組でも、どの組にいるそらくんを想像してもしっくりくるんですよね。これぞ和希そらマジック。

 もちろん、「宙組の和希そら」が一番しっくりきていたんですけど。
 まあ様っ子としてずんちゃんとわちゃわちゃしていたそらくん。真風さんの下で大人っぽく成長したそらくん。もちのろんで語感も含め、「宙組の和希そら」がいちばんしっくりきていたんですけれど。
 宙組の詰まった番手を見ていて、「いつかそらくんは組替えかもな……」と早めに覚悟していたファンも多かったんじゃないでしょうか。わたしは結構覚悟していました。コロナで組み替えが遅れたのかな?と思うくらいには覚悟していました。



 だって、そらくん、引く手あまただもの。
 どの組も絶対、喉から手が出るほど欲しいジェンヌさんだもの。組替えのときはいつも、「貴重なジェンヌさんを他組に譲れるの鋼の精神なん???」と、各組プロデューサー陣の精神の強さにド肝を抜かれるわけですが。

 他の組がそれだけ、そのジェンヌさんを欲しいと思ってくれたということでね。(わたしたちは嗚咽を洩らしながら、ただただ組替え者を見送るしかないのである)



 かつて、「組替えしたとして、和希そらくんはどこにいくんだろう……」と勝手に想像していたとき、わたしの頭の中では、そらくんがどの組に組替えしてもしっくりくることにびっくりしたことがありまして。



 だって、あのキレッキレの HIPHOP 育ちならではの格好良すぎるダンス。なかなか宝塚で観ることが出来ないほどには独特な華のあるデンステクニック! それを持ち味の違う柚香さんやマイティのいる花組で存分に披露するそらくん。易々と想像できてしまうし絶対格好良い。



 次にあの芝居力。和希そらくんは声がいい。男役として宝である地声が、かなり格好いい。
 それでもって、あの歌の表現力。「歌が上手い」だけじゃなくてそらくんの歌には「表現力」もプラスされる。その声で、あのええ声代表みたいなれいこさんとちなつさんと舞台上でやり合う。易々と想像できてしまうし絶対素敵な物語を紡いでくれる。



 そしてあのエネルギー。そらくんはダンスに芝居に歌に、そしてなおかつエネルギッシュさも素晴らしい。まさにパッション。礼さんのミラクル身体能力についていけるミラクル身体能力の持ち主。礼さんのフォトブックに登場した時から、礼さん×そらくんの舞台が見てみたかったと心の中のわたしが発狂している。礼さんと並ぶそらくんも易々と想像できてしまうし、本当に見てみたかったな〜。



 そして今、そらくんは雪組にとても馴染んでいる。宙組は滅多に日本物をしないけれど、『夢千鳥』を観た人はみんな、「今まで和希そらに和物をぶつけてこなかったとか、正気か???」と疑問に思ったことでしょう。
 そのくらい、そらくんは和物との親和性も良く、今回の夢介でも絶好調。(そして意外にも咲ちゃんとの組み合わせがしっくりきたんですよね)
 まさしく、なんでもお任せ和希そら状態だった。何やらせても上手い人は何やらせても上手い。雪組でも和希そらくんは輝いていたし、わたしはそれがとても嬉しかった。



 ということで、宙組から雪組に組替えしたそらくんだけど、最初の配属先の宙組は勿論のこと、そらくんは何組でも輝けただろうな〜と今でも妄想が膨らむんですよね。こんなジェンヌさん珍しいし、それだけそらくんの万能性は抜きん出てるんだと個人的には解釈しております。あと、そらくんの顔は本当にどの組で想像してもしっくりくる。(それは私だけかもしれない)



 とにかく、あれだけなんでも出来るジェンヌさん、和希そらくんがこれからも宝塚で楽しく舞台に立ち、その確固たる実力で多くの人々を魅了していく様を、これからも見守っていきたいです。
 組み替えが功を奏し、そらくんが雪組で、これからもっと大活躍していくのを一ファンとして応援していきたいと心の底から思いました。



 雪組さんが無事に千秋楽まで辿り着けますように!


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