ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

潤花さんの退団について


 昨日、宙組トップスターである真風涼帆さんと、宙組トップ娘役である潤花さんの退団発表がありました。

 
 おふたり揃って、2023年6月の東京宝塚劇場公演 アクション・ロマネスク『カジノ・ロワイヤル ~我が名はボンド~』の千秋楽で退団されます。(詳細な公演日程がまだのため、退団日はまだ不明です)


 
 今回は潤花さんの退団について記させていただくのですが、今回の退団について、「寂しい」という感情と「もったいない」の気持ちでいっぱいになりました。


 潤花さんは、トップ娘役として、4作での退団となります。


 4作で退団される娘役さんは多いのですが、元気いっぱいな姿とキレキレのダンス。
 歌唱力の向上を毎公演感じさせていただいていたので、「もっと、せめてあと1作か2作、潤花さんの笑顔を浴び続けたかったなあ」という感情になりました。


 潤花さんの「真風さんが大好き」という真っ直ぐな気持ちは見ていて気持ちいいほど伝わってきていたので、同時退団の可能性は高かったのですが、覚悟はしていたものの、い発表されると、やはりとっても寂しいのが本音です。



 今現在、宙組にて、大輪の花のように輝く潤花さんですが、現在に至るまで、大変だと思うことがたくさんありました。



 抜擢の早かった潤花さんは、 雪組時代 (2019年の秋頃)にヒガシマル醤油のイメージガールとなりました。


 前任のイメージガールが「元トップ星組娘役の綺咲愛里さん」だったこともあり、早くも「雪組での次期トップ娘役ではないか」と噂され、まだ学年の若かった潤花さんに対して、厳しい目が向けられることが多々あると感じられました。


 そんな中、「雪組の潤花さんと宙組の夢白さんがシャッフルされる組み替え」が発生し、潤花さんは2020年に宙組生になりました。


 そして、宙組で初めて生え抜きトップ娘役になった星風さんが『アナスタシア』出演後に専科へ異動。星組さんは華さん退団後、花組トップ娘役に就任することが決定。



 以上の流れを経て、潤花さんは星風さんの後、2021年に宙組トップ娘役に就任されました。




 今でこそ、 「柚香さんと星風さんの花組」 「真風さんと潤花さんの宙組」 はとてもしっくきますが、発表された当初は戸惑う方々もたくさんいらっしゃいました。(※星風さんのようにトップ娘役が他組にスライドするのは滅多にないため)



 また、星風さんは、 宙組がようやっと誕生させた生え抜きトップ娘役だったこともあり、「星風さんが宙組トップ娘役であること」に対する思い入れの強かった方も多かったように思います。


 なので、 潤花さんが宙組トップ娘役就任に決定されたとき、SNS上では、歓迎ムードやお祭りムードではなく、悲しくなるような厳しい意見が見受けられたのを覚えています。



 トップ娘役就任に関しては、 心無いことを言う方々が後を絶たないので、気にしたところでキリがないのですが、 潤花さんの宙組トップ娘役就任について、 全員が全員祝福するような雰囲気ではありませんでした。



 だけれど潤花さんは、芸事を磨き、 宙組の皆様とコミュニケーションを取り、わたしたちにはいつも明るくて元気いっぱいの笑顔を見せ続けてくださいました。

 潤花さんのゴージャスで大人っぽい雰囲気は、 真風さんの雰囲気とぴったり噛み合い、「大人っぽくてリッチで、 だけれど面白い今の宙組」 を、 宙組生と共に、真風さんと共に、しっかりとつくりあげてくださいました。

 そして、潤花さんは今、たくさんの人に愛される、たくさんの人を笑顔にする宙組のトップ娘役として、キラッキラに輝いています。



 元々得意だったダンスは勿論のこと、 毎公演、歌やお芝居がパワーアップしていき、得意を広げて向上していく潤花さんを拝見できるのは、宙組を観劇するうえでの、この上ない楽しみの一つでもありました。



 だからこそ、どんどん伸びてゆく潤花さんを、素敵な素敵な娘役として輝く潤花さんを、もっともっと宝塚の舞台で見届けたかったです。

 なので、今回の退団決定が本当に本当に寂しくて、覚悟していたのにも関わらず、昨日はかなり落ち込んでしまいました。



 ですが、 本日の退団会見にて、「『FLY WITH ME』の公演時、退団の意向を伝えた真風さんに対し、 潤花さんは 「ご一緒させて下さい」と即答された」ことが明かされました。

 そこには迷いなどなかったそうです。



 即答なところが、 なんだかとても潤花さんらしくて、 「真風さんと潤花さんは最後の瞬間までわたしたちに幸せのかたちを魅せてくださるのだろうな」 と、そう思わせてくださいました。

 だから、寂しさの中にも、 微笑ましさのようなものがうまれるような気持ちになりました。



 弾けんばかりの潤花さんの笑顔が、 来年の夏には宝塚で拝見できなくなること。 本当に寂しくて寂しくて仕方がないのですが、 退団公演である『カジノ・ロワイヤル ~我が名はボンド~』まで、全力で彼女の宝塚人生を応援させていただきたいな、と改めて感じました。




 恐らく、明日のスカステのニュース内にて、 真風さんおよび潤花さんの退団会見の模様が放送されます。

 お二方とも、お写真だけでも退団に向ける雰囲気の良さが伝わってくるようでした。そして、この雰囲気の良さこそが、今の素敵な宙組をつくっているのだな、とひしひしと伝わってきます。



 真風涼帆さん、潤花さん。 大好きなおふたりが、 宝塚人生を最後まで全うできますことを、笑顔でその日を迎えられますことを、心の底より願っています。


 そして、退団公演である『カジノ・ロワイヤル ~我が名はボンド~』まで、しっかり「今の宙組」を、悔いなく大事に観劇させていただこうと思います。


 長くなってしまいましたが、最後までお読みくださった優しい方々、貴重なお時間をありがとうございました。


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