本日は平和にキャストボイスについて触れたかったのですが、星組から怒涛の、「気になる発表」が連発しました。
①星組別箱公演の演目が決定。
礼真琴さん主演・谷貴矢先生演出
『Le Rouge et le Noir ~赤と黒~』【梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ公演/日本青年館ホール公演】
②星組別箱公演のもう一つの演目が決定
主演 専科より凪七 瑠海さん・星組より舞空 瞳さん【全国ツアー】
演目 ・中村 暁先生演出『バレンシアの熱い花』
・岡田 敬二先生演出『パッション・ダムール・アゲイン!』
③綺城 ひか理さんが2023年2月13日付で花組へ組替えに。
まず①についてなのですが、フレンチ・ロックな赤と黒で、なおかつ谷先生で、さらにはロックテイストなミュージカルが似合う礼さんの舞台なんて最高が確約されているのですが、ドラマシティという狭い箱が設定されていてとてもびっくりしました。
礼真琴さん主演で、梅芸のメインホールじゃなくてドラマシティ??? この公演数で??? こんな面白そうな演目で??? と、湧き上がる疑問を抑えられないのですが、もっと疑問なのは「舞空さんが相手役じゃないの???」という衝撃なんですよね……。
赤と黒はWヒロインと称しても良いタイプの作品なので、この作品で娘役を育てたい意図があるのかもしれませんが、舞空さんが相手役じゃないことに、本当に驚きました。
そこで②に繋がってくるのですが、舞空さんは凪七さんと共に全国ツアーを回るようなのですが、これも「なぜ???」なんですよね。
凪七さんと舞空さんが組むのは確かにどんな感じになるのか楽しみではあるのですが、「たくさんのジェンヌさんが揃っている今の星組で、なおかつ全国ツアーでやることなのか」を考えると、ここにしっかりとした理由がないとモヤモヤするな……と個人的には思いました。
星組でも過去、柚希さんと夢咲さんが別々の別箱公演に出ることはありました。月組でも、愛希さんと龍さん、愛希さんと珠城さんなど、長期の娘役さんであればあるほど、こういう振り分けになることはあります。
最近の似た例だと、(最近になるのかな?)宙組にて朝夏さんと美咲さんが分かれて別箱公演に出演したこともあります。
美咲さんが轟さんと『双頭の鷲』。奇しくもこのとき、朝夏さんの方の演目が『バレンシアの熱い花』だったわけなのですが……更にはその後美咲さんは退団されたわけなのですが、美咲さんのときはごたごたな人事だったので、ここでは触れないことにします。
礼さんと舞空さんがこれからもずっとトップコンビだからこそ、スパイスとして今回の別箱公演が決まったのならばまだ良いのですが、スパイスにしても全ツは刺激的すぎでは……? と、結構動揺してしまいました。
そして③についてなのですが。確かにさっき、「星組は今たくさんのジェンヌさんが揃っている」と記しましたが、星組宝塚大劇場公演『ディミトリ~曙光に散る、紫の花~』および『JAGUAR BEAT-ジャガービート-』が、綺城ひか理さんの星組生最後の公演になるとは思ってなかったです。
ですが、花組は飛龍さんが退団されたこともあり、上級生の男役さんがとっても欲しいだろうな……とは思っていたので、今回の発表の中ではまだ腑に落ちました。
綺城さんは元々花組の男役だったので、返すときが来たのだな……と分かってはいるのですが、とても寂しいですね……。
組レポでの愛にあふれる文章や、今日更新されたキャストボイスでも「星組生全員が元気に集合日を迎えられたこと」を教えてくださる優しさなど、綺城さんの思いやりにあふれた考え方がとっても大好きです。
組み替えはとても寂しいですが、退団ではないので、星組の魅力をまとった綺城さんが、花組で颯爽と活躍する姿を楽しみにしています。
まだ動揺していてうまく整理できていないのですが、礼さんと舞空さんのコンビが本当に大好きなので、もう暫くはこのままこのトップコンビが彩る星組が見たいな、と改めて思いました。
そして、一番モヤモヤすることをひとつ。
以前から星組は専科さんが主演の別箱公演が多い印象なのですが、暁さんも組み替えしてきた今の星組は、「充実した男役さんたち」がとても多い印象です。新鮮味もあります。
全組満遍なく専科主演をさせるのならまだしも、昨今、ちょっと星組に偏りすぎな気がするので、若手へチャンスを回すためにも、どうかこれからは星組ばかりに偏ることがなければいいなと感じました。
最後の最後でモヤモヤとした愚痴を話してしまい申し訳ありません。
予想外の発表ばかりでしたが、2023年も、星組の皆様が活躍できる良い公演で溢れることを心の底より願っています。