ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

2022年の宝塚を思う


 まずは月城かなとさん、お誕生日おめでとうございます。

 多くの学校や会社などがお休みの関係ゆえ、なかなか家族以外に祝ってもらいにくいこともあったと思うのですが、去年同様月組の皆さまに、昨日あたり祝ってもらえたかな、と想像するだけで、なんだか胸のあたりがほっこりしてしまいます。


 2022年1月はお披露目公演もあって、いやはやまだ大劇場2作目とは思えない安定感が凄まじいのですが、 海乃さんとともに、2023年も月組の真ん中で輝かされますことをとても楽しみにしています。



 ということで、 月城さんの誕生日でもある今年最後の今日という日。


 2022年も宝塚にはさまざまなことがありました。


 2022年の宝塚大劇場は、先述した月城さんと海乃さんのお披露目公演、 『今夜、ロマンス劇場で』と 『FULLSWING!』の月組二本立てから始まりました。


 月城さんと海乃さんのお披露目公演であった本作、お披露目公演とは思えない安定感を醸し出すふたりの輝きと、鳳月さん、暁さん、風間さんという誰が登場しても頼もしすぎる番手の皆さま、そして素敵な月組生たちに彩られた、本当に素敵なお披露目公演でした。


 そして東京宝塚劇場は、花組『元禄バロックロック』と『The Fascination!』から始まりました。


 お芝居は国際都市エドを舞台に、色彩豊かな世界が鮮やかに映し出され、柚香さんと星風さんのお披露目公演にぴったりな愛がたくさん詰まっていました。ショーは花組100周年をお祝いする記念すべきショーとなり、華やかで目の保養のような麗しすぎるショーでした。


 しかしながら、東京にて公演中止が長期に渡ってしまったこと、本当に悔しかったです。他にも花組は東京にて『巡礼の年〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜』『Fashionable Empire』の公演が長期間中止になりました。


 花組だけではなく、月組は大劇場の『グレート・ギャツビー』が大部分中止に。


 雪組東京国際フォーラムの『ODYSSEY』が全日程中止となり、大劇場の『夢介千両みやげ』『Sensational!』、別箱の『心中・恋の大和路』なども一部中止。


 星組は『ザ・ジェントル・ライアー』のバウが全日程中止に、御園座『王家に捧ぐ歌』と『めぐり会いは再び next generation』『Gran Cantante!!』の大劇場が大部分中止、『モンテ・クリスト伯』『Gran Cantante!!』の全国ツアーが一部中止。


 宙組は大劇場の『NEVER SAY GOODBYE』が大部分中止に、別箱公演である『カルト・ワイン』が一部中止。


 記しただけで、全組、コロナによってひとつも欠けてはいけないはずの公演の大部分が削れる事態となりました。
 思い出すだけでとても辛くて、劇場に到着した当日、午前中に中止が発表されることもあり、わたしも大劇場の駐車場で泣いたことがある2022年でした。


 ですが、『心中・恋の大和路』にて異例の追加公演実施や、星組全国ツアーの代役公演など、公演が実施できるように、たくさんの調整が入ったことも事実です。そして、星組全国ツアー以降、2022年の公演が欠けることは一度としてありませんでした。


 ジェンヌさんたちやスタッフの皆様がどれだけ頑張っても防ぎきれないものであるはずなのに、秋から冬にかけて全組の公演が欠けることなく実施できたこと、本当に本当に嬉しかったです。


 思い返せば、完走できた公演もたくさんありました。


 2022年の花組は『TOP HAT』に『冬霞の巴里』、『フィレンツェに燃える』『Fashionable Empire』に『殉情』と、別箱が全公演実施出来ました。


 月組は『今夜、ロマンス劇場で』『FULL SWING!』、別箱では『Rain on Neptune』、『ブエノスアイレスの風』、『ブラック・ジャック 危険な賭け』『FULL SWING!』、『ELPIDIO』が全公演実施できました。


 雪組は『蒼穹の昴』、別箱では『Sweet Little Rock 'n' Roll』、『ODYSSEY-The Age of Discovery-』が全公演実施できました。


 星組は大劇場が『ディミトリ』『JAGUAR BEAT』(※東京公演は2023年〜)、別箱では『ベアタ・ベアトリクス』が全公演実施できました。


 宙組は『HiGH&LOW -THE PREQUEL-』『Capricciosa!!』、別箱では『FLY WITH ME』が全公演実施できました。


 コロナが世界を震撼させた頃は、舞台は、ミュージカルは、宝塚はどうなってしまうのだろうと、先の見えない暗い気持ちにもなりましたが、こんなふうに、ひとつひとつの公演が完走できるたび、少しずつ光が近づいているような気持ちにもなります。



 2022年に上演された演目は上記にすべて載せたのですが、脚本や演出に好みはあれど、どの公演もジェンヌさんたちの素晴らしさとスタッフの皆様のお力がこれでもかと発揮されていて、思い出すだけでとても素敵な気持ちになることができます。

 感想をひとつひとつ記そうと思ったのですが、記事の長さがとんでもないことになるので、振り返るのはもう少し前から実施しないとダメなんだな……と痛感いたしました。


 けれど、公演タイトルを振り返るだけでもとても懐かしく、そして楽しいものですね。


 モノクロ映画に、バロックロックな世界、スペイン大戦に娯楽時代劇、めぐり会いシリーズ第3段、ヨーロッパの音楽にアメリカ文学LDHとのコラボに超大作歴史ミュージカル、さらにはジョージアの歴史ロマン。


 2022年の宝塚大劇場東京宝塚劇場を思い出すだけで、胸踊るたくさんの世界に、心震えるさまざまな人生に出会うことが出来ました。素敵な思い出を、本当に本当にありがとうございます。



 まだコロナで舞台が中止することもあります。そして、数日前にはショックなニュースも舞い込んできました。さらには、大好きな方々が今年もたくさん退団をされました。

 ですが、 宝塚で頑張ってくださった皆さまのおかげで、 2022年、素敵な思い出が、 心震えた出来事がたくさんありました。 どうか、2023年も、皆さまが怪我無く元気に、そして健康を第一に舞台に立たれますことを、スタッフの皆様含め、ご無理されませんことを心の底より願っています。



 早速、明日は月城さんと海乃さんが鏡開きを、そして花組の皆さまの正月公演が実施されます。2023年になって1日目です。

 どちらもとっても楽しみな反面、年末年始、休みなくお稽古や催しに参加され、そして舞台び立つタカラジェンヌの皆さま、そしてそれを滞りなく支えるスタッフの皆様には尊敬の念が募るばかりです。

 たくさんの人が休日モードの中、本当に本当にありがとうございます。どうか、明日の鏡開きが、そして花組公演が、どちらも無事に開催されますことを心より祈っています。



 改めまして、今年1年、素敵な思い出をありがとうございました。

 2023年の宝塚が、たくさんの人にとって、そして宝塚に携わる方々にとって、素敵なものになりますことを心より願っています。


 それでは皆様、良いお年をお迎えください✨


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