本日、宙組 宝塚大劇場公演（2023年3月11日～4月17日）『カジノ・ロワイヤル ～我が名はボンド～』の公演時間が発表されました。
★第一幕 1時間15分
☆幕間 35分
★第二幕 1時間15分
公演時間が発表されると、お稽古がここまで順調に進んだのだと、ほっと安堵できる指標のようになってきました。
二幕が一幕と同じ長さなので、もしかしてショーがない代わりにフィナーレが長いのかなあと期待してしまうのですが、どんな作品になっているのかとても楽しみです。
公演時間が発表されたことが嬉しい反面、とうとう退団公演の初日が近づいてきているのだという寂しさもありますが、まずは何よりも、初日の舞台の幕が無事上がりますことを心の底より願っています。
そして、そんな宙組さんのとある話題について今回は記していきたいと思うのですが。
というのも、宙組次期トップスターに芹香斗亜さん、宙組次期トップ娘役に春乃さくらさん就任が決定して、ちょうど１ヶ月。
思い思いの丈を話すには十分な時間が過ぎ去りました。
この数週間のなかで、宙組時期トップ娘役に就任が決まった春乃さんについて、それはそれはさまざまな意見を見かけます。
トップ娘役は白羽の矢が立ちやすく、ましてや就任前はとくにその傾向が見られるため、心温まる意見から心が冷たくなるような意見まで、本当にさまざま、 皆様のご意見ご感想を目にします。
そして、たくさんの喜びや祝福の声があっても、冷たい意見というのはどうしても目立ってしまうのだなと感じました。
中でも、これは宙組ファン以外の人の意見なんだろうなあというのが、「知らない人をトップ娘役にしないでほしい」 というものでした。 そして、そこから派生している辛辣な意見でした。
昔から抜擢され続けた娘役さんは批判の対象になりやすいですが､ずっとコツコツ頑張ってきた娘役さんが最終的に抜擢されてもなお、批判されるのだと。 もう本当に娘役への悪口っていつなくなるのだろうと頭を抱えたくなります。
個人的には、「とても素敵な娘役さんなのでこの機会に知ってほしい！」という前向きな気持ちでいっぱいなのですが、 やっぱりこういう心無い意見はとても哀しい気持ちになります。
確かに、 男役は新人公演主演､ バウ主演、 東上主演、 3番手、2番手、 トップスターと、分かりやすく段階を踏んでいくのに対して、 娘役は 「現状このあたりです！」 という指針が分かりにくいです。
また、 春乃さんは今までのトップ娘役に比べてヒロイン経験は少ないですし、昔から目立った役付きがあったわけではありません。 それは事実です。
しかしながら、下級生の頃から影ソロに選ばれ、エトワールも経験し、新人公演ヒロインを担って、別箱ではソロ歌唱場面もあり、東上ヒロインにも選出され、 ディナーショー出演も果たすなど、宙組をしっかり応援していたら、宙組で輝いていることがきちんと分かる娘役さんだと思います。
ライブ配信だってあるこのご時世、 宝塚歴何年とか記している方が春乃さんに対して 「誰か知らんし」とか､ 「無名の娘役が次期に」 とか記すのは、 「今の宙組に感心がない」ことの裏返しと言いますか……。
そういう人が興味もないのに声を大にして馬鹿にしてくるのが一番モヤモヤすると言いますか……。
そういう意見を見かけるたび、「春乃さんは、今の宙組で頑張っているとびきり素敵な娘役さんです！」と声を大にして叫びたい気持ちでいっぱいになります。
わたしは春乃さくらさんという娘役さんが大好きなので、トップ娘役に決まったことが本当に嬉しかったのですが､心無い意見を見かけると、 (こういう冷たい意見が春乃さんの目に留まらなければいいな) 、と感じます。
もちろん、知らないことは罪ではありません。 だけど、 どうして知らないのに、 そこまでの悪口を記せるのだろうというものを見かけます｡
春乃さんの歌声を聴いたうえで、踊りを見たうえで、 お芝居をしっかり拝見した上で何かしら記すのとは違って、「知らないで記す悪口」 って、本当に納得がいかないものだなあ、と。
あまりの理不尽さに、「どうして知らないのに、悪い方向で、こういう娘役だと決めつけるのだろう」とモヤモヤするのが本音です。
トップ娘役って特別なポジションですし、応援している娘役さんがいるなら、その方にトップ娘役になってほしい。 その気持ちは痛いほど分かります。 痛いほど分かりますが、世の中にはあまりに理不尽な言い分があふれているなあとがっくりしてしまいました。
知らないのなら知ってもらうしかないのですが、 春乃さんがトップ娘役就任前に出演する最後の公演は、冒頭で記しました宙組公演 『カジノロワイヤル ~我が名はボンド〜』 です。
その中で、 例えば春乃さんを知らないひとりでも多くの人が、 (春乃さんって、 素敵な娘役さんなんだなあ)と感じてもらえたらとても嬉しく思います。
ヒロイン経験が少ないことは確かにネックではありますが、 そんなこと、 春乃さん自身が自覚していることだと思います。 そして､ それでも認めてもらおうと、これから先、 精一杯の姿を魅せてくださると思います。
わたしはただひたすら、 春乃さんを応援するしか方法がないのですが、 冷たい意見よりも、 温かな意見がたくさん春乃さんの元に届きますことを、 春乃さんがこれから先、 春乃さんらしくトップ娘役として輝いてくださいますことを心の底より願っています。
先日、プレお披露目公演『BONNIE & CLYDE』で新しくトップ娘役になった夢白さんが彩風さんとともにたくさんの人を魅了したように、宙組次期トップコンビのプレお披露目公演宙組『Xcalibur エクスカリバー』にて、春乃さんがトップ娘役として芹香さんとともにたくさんの人を魅了します日を、とても楽しみにしています。
芹香さんと春乃さんの新しいトップコンビが、この先の未来でたくさんの人に愛されますことを、そして、今の宙組の集大成となる『カジノ・ロワイヤル ～我が名はボンド～』が、新人公演含め東西完走できますことを心の底より願っています。
