ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

男役10年【月組】蓮つかささんに思いを馳せる


 まずはじめに、 星組 『Le Rouge et le Noir ~赤と黒~』 日本青年館ホール公演初日の幕開け、 本当におめでとうございます。

 東京のチケットは残念ながら持っていないので、次に本演目を拝見できるのは円盤発売日ということになってしまうのですが、 礼さんをはじめとした星組の皆さまがつくりあげます素敵な本公演が、 無事に千秋楽まで公演し続けられますことを心の底より願っています。



 さてはて、わたくしごとですが、私は月組・97期の男役、蓮つかささんの大ファンでして。

 どこまでも通る唯一無二の声は、難解な台詞も聞き取れる活舌の良さは、誰よりも低く腰を落としてキメキメに思ってくださるダンスは、バチッと決めてくださる素敵な笑顔は、本当に大袈裟ではなく、月組の宝物だと思っています。


 そして、 そんな蓮つかささん。先日、スカステで放送された番組 【THE STORY ~ 男役 10年、その先へ〜#5】に登場されました。

 本番組は、「男役10年」という節目を経て、充実期を迎えている男役にスポットを当て、インタビューや稽古風景などを交えながら、舞台人としての魅力を掘り下げてくださる最高の番組なわけなのですが、 本日はこの蓮さん回のお話をさせて頂きたいと思います。


 というのも、も〜〜〜蓮さんだけを取り上げてくださる30分間がずっと最高すぎて本当にあっという間の30分でした。
 『応天の門』『Deep Sea - 海神たちのカルナバル-』の舞台稽古、ストレッチや発生等の自主稽古風景、さまざまなインタビュー。 全部、 「あ〜〜〜番組全部が蓮つかささんだ〜〜〜」 と、いちファンとしておおはしゃぎしながら拝見いたしました。


 この番組にて、台本への書き込みや、 音高時代に先生たちから言われたことをまとめている演劇ノートや、大事に保管しているイヤーカフやカフスなど、さまざまなとっておきを公開してくださった蓮さん。


 珠城さんや千海さんや宇月さんといった月組男役さんたちから頂いたと大事にされているネックレスやイヤーカフはもちろんのこと、壮一帆さんからいただいたネックレスも、本当に宝石のように綺麗に保管されていて感動してしまいました。


 そう。蓮さんは雪組トップスター壮一帆さんのお手伝いをされていたようなのです。

 というのも、2013年、トップスターが他組に特別出演する催しがありまして。 壮さんが2013年の 『ベルサイユのばら』にて、月組公演に特別出演された際、 尊敬する壮さんのお手伝いをぜひにとのことだったようです。


 壮さんからはネックレスだけでなく、 素敵な言葉をいただいた蓮さん。「取り敢えず10年。 10年からが研1」。 蓮さんがひたすら男役として突き進んでくださったのは、壮さんのそんなお言葉があったことも影響しているのかなと感じました。



 また、一番印象に残ったのは、とある人に、「何の役を演じても蓮つかさ」と言われたことをずっと覚えているとの蓮さんの発言でした。

 わたしは昔から蓮さんのお芝居の大ファンだったので、まさかそんなことを言われているなんてと驚きだったのですが、 そうならないために役になりきる力をつけ続けて、今の唯一無二の役者・蓮つかささんが出来上がったのかなあと。 ちょっとほろりともきてしまいました。なかなか新人公演主演が回ってこなかったハラハラも同時に思い出しましたね……。本当に、今の未来があって良かったと思います。


 蓮さんの演じた役はどれも心に残りすぎているのですが、 特に『川霧の橋』の江戸っ子が板につきすぎていて、あのよく通るいなせな声を聴いただけで、わたしたちを江戸に連れて行ってくださる。本当に最高の声、最高の役者さんだと惚れ惚れしてしまいます。


 そんな蓮さんにもターニングポイントがあったようで。
 月組別箱公演 『ON THE TOWN』 にて、 蓮さんはクレアという女性役を演じたのですが、 娘役のポジションを演じることにより、 「男役にこうされたら嬉しいんだ・安心するんだ」 など、娘役目線で男役がすべきことの理解がさらに深まったようです。


 また、月組別箱 『ダル・レークの恋』にて、 恰幅の良い父親役を演じることになった蓮さん。
 蓮さんは顎がとてもシャープなのですが、顎と髭の間にわたを詰め、化粧の研究で見た目はさまざま変化させることが出来、 専科より出演されていらっしゃった梨花さんに歩き方を教えてもらい、役の幅がうんと広がったことをとてもイキイキとお話されていらっしゃいました。


 どんな役柄でも全力投球で、その結果、自分の糧に出来てしまう蓮さん。本当に逞しくて頼もしい限りで、本当にどの役柄も大好きです。


  あと、個人的には 、銀橋に立てること、銀橋を渡ることがとっても嬉しいと語っていた蓮さんが印象的です。

 今回の『応天の門』にて銀橋芝居があること、ショーでは下級生の頃から憧れていた中詰の銀橋歌い継ぎに出演できること。そういう、ファンとしても嬉しいことをジェンヌさんの口から「嬉しい!」と聞けることがこんなにも嬉しいんだとしみじみ感じてしまいました。


 光月さんや華蘭さんといった月組の上級生男役が退団されることにより、ますます重要な役柄やポジションが蓮さんに回ってくるようになると思うのですが、お芝居でもショーでもこれからもどんどん銀橋に立って、渡って、歌って、 踊って、あの真っ白な歯を誰よりも輝かせながら誰よりも輝かしく月組の舞台に出演して欲しい限りです。



 この男役10年の番組にご出演して、 まだまだこれからが楽しみだった宙組の紫藤りゅうさんは、現在上演中の『カジノ・ロワイヤル』で退団されます。
 なので、この番組に出演してくださったからといって、これからもずっと宝塚の舞台に立ち続けてくださる保障はありません。

 ですが、ただ純粋に、いちファンとして、1作品でも多く、 蓮つかささんには宝塚の、月組の舞台に立ち続けてほしいなあと。 改めてそう感じさせていただきました。

(そして、もっといっぱい銀橋に立って、嬉しい気持ちでいっぱいなってほしいなあと感じました)



 役作りの仕方や男役としての在り方はもちろんのこと、真面目で、いつもヤル気に満ち溢れていて、サービス精神旺盛で、猪突猛進で、積極的で、チャーミングで、優しくて。今回の番組で、 もっともっともっと応援したい、と。さらにさらにさらに大好きになった、と。そう、心の底から思わせてくださる蓮つかささん。

 最後カメラに向けて手を振りながら去って行く姿までずっとずっと大好きが止まらないのですが、これからも月組の舞台で蓮さんが蓮さんらしく楽しく活躍できますことを心の底より願っています。


 スカステさん、蓮つかささん、幸せが詰まった素敵で最高な番組を本当にありがとうございました。これからも、蓮つかささんという唯一無二の素晴らしき男役さんを、いちファンとして応援させていただけたら幸いです。



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