ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

専科異動はこれからも続いていくのかということについて


 数か月前、 水美舞斗さんが2023年4月28日付で専科へ異動することが発表され、一昨日は瀬央ゆりあさんが2023年8月28日付で専科へ異動することが発表されました。


 花組の2番手を担っていた水美さんと星組の2.5番手あたりを担っていた瀬央さんの専科異動は、同期がトップスターかつ、永久輝さんと暁さんという二番手期間を確保させたい下級生がいるという形が非常によく似ています。


 個人的には、永久輝さんと暁さんの「二番手期間確保」が今回の方針の大前提だと思っているわけなのですが、それだけでなく、ちょうど「宝塚110周年と万博」というイベントが2024-2025年にかけて続くので、今のタイミングで専科異動させたら「そういう外部イベントに水美さんと瀬央さんが出演できる」という意図もあると思っているんですね。


 だから、専科異動は寂しいけれど、おふたりが専科で今まで以上に活躍できそうな可能性を見出せそうだからこそ、ファンとしては今回の専科異動を受け入れられるというものでして。


 しかしながら、この話をした際に友人は、「二番手期間確保プラス 、2024年の宝塚 110周年がコロナのせいで 『組を超えた大胆な活動がこれから出来るかどうか微妙』な雰囲気を残しているからこそ、『じゃあ各組の人気者を専科に異動させちゃってそれぞれを新鮮な組に出演させれば110周年に組を超えた活動が出来たことになってしまえるよね』っていう意図があるんじゃないかなあ。だから、これからも専科異動は増えるんじゃないかなあ」 と。

 かつての専科異動の傷をまだ抱えている友人のおびえるような問いかけに、わたしも「それは、どうなのかなあ……」としか答えられなかったのですが、友人はまだ続けました。


 「しかも2025年には万博があるじゃない? 今回の専科異動で、聖乃さんと風間さんと極美さんが番手的には並びそうな感じはあるじゃない? フォトブック問題はあっても、 極美さんも同じ 100期としてこのふたりに並ぶことが出来るとして、雪組宙組の懸さんと風色さんを並べるには、特に宙組は手を加えなきゃいけないじゃない?」

 そこでも専科異動という選択肢がうまれたらこれまたどうしよう、と友人が自ら発言しながら頭を抱えるので、 「万博アンバサダーが絶対に番手横並びじゃないとダメなんて法律はないよ……」とそっと声を掛けておきました。が、ぶっちゃけ宝塚の2年は大きいので、2年後の宝塚の各組の構成は分からないというのが本音です。


 そしてどんなふうに声を掛けようとも、 「専科の充実を拡大するためなら雪組も誰か異動するのかなあ。 次の別箱終わりに、 例えば和希さんの異動が決まったらって考えただけで泣けるんだけどそんなことあるのかなあ」 と、雪組ファンの友人はひどく考え込んでいました。

「これから雪組が初日を迎えるんだからそんな暗くならないで今を楽しんでいこうよ」と励ましておきましたが、こういうのって、考えれば考えるほど未来のことが気になってしまうものですし、そこは理屈ではどうにもできない領域なので、そっと友人を見守りたいと思いますし、明日の雪組初日を一緒に楽しんでこようと思います。


 いやはや、ちょうど2024年の110周年が目前に控えているからこそ、考えれば考えるほど宝塚ファンを幸福にも不幸にもしてしまう今回の専科異動発表。


 もう一度言いますが、わたしは本当にドシンプルに今回の専科異動は『永久輝さんと暁さんの「二番手期間確保」が方針の大前提』 であるプラス、『2024年に宝塚が 110周年、2025年に万博が開かれるからこそ、華やかで人気もある水美さんと瀬央さんが宝塚を代表して外部にも出演するため』だと勝手に思っています。


 そして、これ以上専科を豪華にしたら、各組の意義とは、になってしまいますし、専科に人数を抱えすぎてしまえば、じゃあ2024年の110周年イベントないし2025年の万博が終わった際に専科に異動させた人たちはどうするのって問題も浮上します。


 水美さんと瀬央さんまでなら、人数的にも、劇団も大切に扱かいやすいと思うんです。そしてわたしは、トップと勢いのある下級生の間で、だけど誰よりも宝塚に貢献し続けてくださっているふたりを、劇団には本当に本当に大切に扱ってほしいと願っていましてですね。

 しかしながら、これから先も、例えば真ん中付近に立つジェンヌさんたちを専科に異動させていくと、専科に異動させたそのひとりひとりを劇団が本当に大切に出来るのかと疑問視してしまうので、ここで専科異動は一旦ストップしてもらえるのが一番バランスが良いように思えます。



 よって、専科異動はこれから先続いていくわけではない、と考えるのですが、これは予想というより願望の方が大きいと個人的にも思っています。



 水美さんと瀬央さんの専科異動が寂しくないといえば大嘘になってしまうのですが、おふたりの努力を怠らない舞台姿勢と、上級生には愛され下級生には慕われる人柄は宝塚随一だと思います。


 専科はこれからも凪七さんを中心に各組、そして外部で活躍されていくと思うのですが、水美さんと瀬央さんという素敵なタカラジェンヌ2名が新しく専科生として、 外部公演で、そして各組で素敵な作用をもたらせてくださいますことを、そして無茶な専科異動がこれ以上続いていきませんことを心の底より願っています。


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