まずは、宙組公演『カジノ・ロワイヤル ～我が名はボンド～』 5月20日（土）15:30公演より休演されていた大路 りせさんが、本日5月31日（水）13時30分公演より一部復帰されることが発表されました。
大路さん、復帰おめでとうございます！
まだ一部復帰ということなので、完全回復ではないのかなと心配もありますが、どうかご無理されない範囲でご活躍してくださいますことを、回復の一途を辿りますことを心の底より願っています。
そして、こんな嬉しいニュースとは真反対の、とても心配になるニュースが発表されました。
というのも本日、星組 宝塚大劇場公演『1789 －バスティーユの恋人たち－』6月2日（初日）の開演時間変更のお知らせが発表されました。
6月2日の宝塚大劇場での初日に向け稽古等公演準備を進めているものの、公演関係者に複数の体調不良者が判明し、公演準備に遅れが発生している状況とのことです。
そのため、初日を迎えるための舞台稽古、舞台上での安全確認の時間を確保するにあたり、6月2日（初日）の開演時間を本来の「13時」から「15時30分」開演に変更。
また、開演時間の変更により観劇が出来なくなる方々には、チケットの払い戻しをするとのことなのですが。
朝から、初日の開演時間が２時間３０分ズレるという今回の発表を受けて胃のあたりがキュウッと絞られるように痛くなりました。昨日、早々に公演時間の案内があったので、本当に油断しきっておりまして、不意打ちをくらってかなり怯えています。
そもそも、開演時間をたった２時間と30分ズラすことで何とかなるものなのでしょうか……。検査結果待ちなのか、それともギリギリまでリハ時間の確保ということなのか、何も分かりません。
しかしながら、そういう無茶をすればするほど幾度も公演中止に涙を流してきた者としてはどうしても拭えない不安のようなものが湧いてきます。
もしかしたら稽古場の映像が礼さんと舞空さんの2人のみだったこともこれが関係していたのかなあと、考えれば考えるほどさらに不安がつのりますし、そして何より星組の皆様および輝月さんの健康状態が心配でたまりません。 劇団さん、大丈夫なのでしょうか……。
そう言えば先日、どこかの学校でインフルエンザの集団感染がニュースにて取り上げられていました。 かつて宝塚でもインフルが猛威を振るった日々があります。 直近ですと、2016年雪組公演『るろうに剣心』 が挙げられます。
当時4番手だった彩凪さんをはじめとする数多くの休演者が発表された本公演ですが、公演中止に至ることは一度もなく、すべて代役が立てられ、 公演は上演され続けました。
この公演以外にも、 宝塚ではインフルエンザ流行の際に多くの休演者が発表されますが、そのどれもが公演中止には至ることはありませんでした。 というのも、季節性インフルエンザは 『5類』なので、代役を立てることができるのなら、公演は継続できたんですね。
そして皆さまもご存じの通り、「新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけ」はインフルエンザと同じく『5類』に分類されました。
昨今、感覚がマヒして参りましたが、宝塚の公演中止というのはかつて、｢とてもイレギュラーなもの」 でした。 そのため、ここ数年の公演中止を思っては、 改めて心が痛みます。
今回の星組公演はどうなるのでしょうか。
体調不良の原因が「何」であるかが分からないため、こちらとしては心配して無事を願うことしか出来ません。 ただ、劇団四季などは、 5類に分類されて以降も、演者の体調不良による公演中止が発表されてきました。
客観的に、「公演中止のハードル」は、以前より格段に下がってしまったことが窺えます。ここが、本当に難しいところです。
舞台を上演させてあげたいし、わたしたち観客も舞台を観たい。 だけど、 ジェンヌさんやスタッフさんたちの健康が第一で、決して無理をさせたくはない。コロナ禍では全員、 この矛盾を抱えながら、公演中止を悲しみました。
今も、「ジェンヌさんたちの体調が一番であり、大好きな星組の皆様、そして輝月さんに無理をしてほしくない気持ち」と、「だけど星組『１７８９』を観劇したい気持ち」がからだの中で葛藤してしまいます。
先日、礼さんと舞空さんのキャストボイスが公開された際に、すでに「パレードまでの振り付けが終わり、全幕通しのお稽古が開始されている」ことが記されていました。それを見ると、「たった２時間30分」でも、開演時間ずらすことにより、公演準備は本当に間に合うような気もするのですが、果たしてどうなるのでしょうか。
そして第一に、体調不良を訴えている方々全員が初日までに回復されるのか否かが一番重要なところだと思っておりまして。
どの程度の体調不良なのか。もう、願うことしか出来ないのですがね。本当に本当に願うしかないのですがね。皆様が早期に回復されますことをただ祈るばかりです。
そしてその上で、星組生および輝月さんという今回の『１７８９』出演者の皆様が、全員元気な姿で初日を迎えられますことを、新人公演含め無事に東西完走できますことを心の底より願っています。
復活に歓喜した客席降りは中止になっても構いませんので、どうかどうか、ジェンヌさんたちとスタッフの皆様の元気とご健康が確保された上で、無事に初日の幕が開きますように。そして、わたし自信、念願の『１７８９』を観劇できますことを心の底より願っています。
