月組東急シアターオーブ公演 『DEATH TAKES AHOLIDAY』、本日無事に観劇してまいりました！！！！！
まずは、月組の皆様そして英真さんの元気そうなお姿が拝見できて誠に幸せでございました〜〜〜〜！！！
月組の舞台が観れたという事実がまずは幸せで、その上、右を見ても左を見ても上級生を見ても下級生を見てももれなく上手いジェンヌさんたちが勢揃いしていて本当に幸せでした。
そんな幸せを感じているくせになのですが、個人的に、デスホリのストーリーにハマらなくてですね……。（わたしがロマンチックファンタジーと相性が悪いせいもあるんだとは思います）
※以下、今回は生田先生とちょっと合わなかったなあという個人的感想が含まれますのでご注意くださいませ。
というのも、月組に久しぶりに生田先生が、しかもブロードウェイミュージカルを引っ提げて演出してくださることに大変ドキドキしていたのですが、脚本への期待値を高めすぎたのか、生死をテーマにしたコメディは、話の輪郭をぼやけさせてしまうのだなあ……という印象を持ってしまいました。
最高の役者たちと素敵な衣装に音楽に舞台装置を用意しているにも関わらず、ドコメディにもドシリアスにも振り切らなかったからこそ、ちょっと中途半端に終わった印象が拭えなかったです。
あと、今回は「たくさんのジェンヌさんに歌わせていること」が「月組ファンにとってかなり嬉しいこと」だった反面、「だからこそ、ひとりひとりの役柄に感情移入できる瞬間がなかった」とも言えて……個人的には結構ぶつ切りに感じました。
１幕はたくさん笑いましたし、２幕なんて全場面かなり大好きなのに、「そのひとつひとつが物語の筋として綺麗に繋がりきれていない」と申しますか。「この人の歌のターンだからこの場面」と言う感じで、それぞれのキャストの見せ場のために話が流れていくと言いますか。
だから、月城さんや海乃さん、風間さんと言ったメインキャスト以外にも、白雪さんや英真さん、彩さんに白河さん。きよらさんに夢奈さんに蓮さんに一星さんに桃歌さんに菜々野さんに瑠皇さんに、皆様たくさん歌ってくださいます。
それぞれ歌が本当にうまくて、役作りも素晴らしくて、だけどそれだけの人たちのメインどころを作るからこそ、話がとっ散らかってしまっていて、物語の主軸である月城さんと海乃さんのトップコンビふたりにフォーカスを当てにくい作品になっていると申しますか。
だから簡単に言うと、生田先生今回はストーリーが好みではなかったけれど月組生をたくさん活躍させてくださってありがとうございます。ソロのない下級生たちにはタップダンスでの見せ場をありがとうございますの気持ちでいっぱいです。
あとやっぱりわたしはフィナーレ大好き人間なので分かりやすいフィナーレが欲しかったので、そのあたりも引っかかってしまったのですが、最後の月城さんの髪型がドドドドド好みすぎたので、あの髪型での挨拶が嬉しかったという気持ちもあって、矛盾した気持ちを飼い慣らし中です。（月城さん本当にハンサムすぎてメロメロになりました……ポーズとるのかわいかったです）
上記の感想だと、面白くなかったのかと言われそうなのですが、いっぱい笑いましたし、美しさにうっとりしすぎましたし、素敵な歌やダンスにも夢中になったので、面白くなかったという意見もしっくりこないのですが、もうちょっと感情移入させやすい作りにしてもよかったのかな〜と感じてしまいました。
また、今回は月城さんの心地よい低音の声色がたまらなかったのですが、これはファントム出来るわ……してほしいわ……と感心してしまいましたし、人外の格好のときにでも、その死神が存外チャーミングであることが身振り手振りから伝わってきて、風間さんとの最初あたりのやり取りなんかとても面白かったです。
そして風間さんと言えば、佳城さんと共に全力でコメディしてくださってそのコメディが安定感の塊で最高でした。さらには白雪さんの旦那であり海乃さんの父親という役柄でもなんの違和感もないほど貫禄のある父親を演じ切ってくださっていて逞しいにもほどがありました。大好きです。
今回海乃さんが婚約したばかりの女性を演じているのですが、ファンタジーロマンスのヒロインっぽく演じているのが声色で分かって、純粋無垢なヒロインなのだと伝わってきましたし、月城さんへ矢印が向かうのが新鮮で嬉しかったです。美しい踊りも拝見できて幸せです。
英真さんもノリノリで最高でしたが彩さんのおばあちゃんも本当にかわいかったですね。このふたりのドラマこそもっとロマンチックに仕立てても良かったかなと思いました。
あとわたしは白河さんときよらさんと白雪さんの三者三様の歌声に感動しましたね……。力強さとかわいらしさと大人の嘆きを味わえて、ま〜月組の娘役さんは素敵ね〜と改めて大好きになりました。
特に今回、白河さんの歌のターンはタップダンスと共にだったので一番体力が必要だったのではないかと思うのですが、難曲を見事に歌いながら踊られていて、白河さんという娘役さんは本当に宝塚界の宝だと思います……。アクの強い役も最高なんですよね。月城さんとのデュエット新鮮でとても素敵でした。
個人的には菜々野さんと瑠皇さんのデュエットも嬉しかったですね。特にダンサーのイメージが強い菜々野さんですが、最近は歌が本当に上手くなっていたので、こういう機会が巡ってきたことがとても嬉しかったです。
途中から登場の夢奈さんはまた一段と歌が上手くなっていますし、蓮さんは自業自得な不憫役を演じるのが上手すぎるんですよね……いいラインをつくお芝居をされるわけですよ。あのどこまでも通る蓮さんの声最高です。
そして100期以下の下級生たちのタップダンスが拝見できるのですが、も〜〜〜端から端まで目が足りなくてどうしようかと思いました。ふんわりした色合いの衣装がまた可愛いですし、かわいいのにタップダンスがめちゃくちゃ上手くてブラボーって拍手したい気持ちでいっぱいでした。
素敵な曲もたくさんあったのですが、曲が多すぎてどれがどれか分からなくなってしまったのですが、多分、『とうとう、わかったの！』と『人として生きて』が特に好きだったかなあ？ と記憶しています。
『とうとう、わかったの！』は海乃さんと白河さんときよらさんが歌い、それぞれが月城さんと夢奈さんと蓮さんと踊るのですが、こういうところの演出は「生田先生大好き〜」の気持ちでいっぱいになりました。生田先生あのシーン娘役さんの愛しさと男役さんのハンサムさが際立っていてとっても素敵でした……！
ということで、わたしはとても楽しみましたし月組生の魅せ場に感謝しました。が、珍しく生田先生とストーリーの紡ぎ方や流れの持っていき方が合わなかったので、全肯定的な感想は述べることができませんでした。申し訳ありません……。
だけど本当に全キャスト大活躍で見応えと楽しさは抜群でした！ 月組さんそして英真さんイキイキとした素敵なお芝居・歌・ダンスをありがとうございました！！！
フィナーレがなかったことに一抹の物足りなさも感じましたが、ラストの月城さんと海乃さんの神々しさは素晴らしかったので、ぜひ目に焼き付けていただけましたら幸いです。
マイナス点も記してしまいましたが、まずは何より、観劇できましたことが、月組の皆様が元気だったことが本当に本当に嬉しかったです。
ギリギリ生き残ったチケットだったので、今日の観劇が最初で最後だったのですが、話の流れや結末皆様のソロ曲を知った上でもう一度観劇したかったので、土曜日のライブビューイングもしっかり楽しみたいと思います。
それでは、月組『DEATH TAKES A HOLIDAY』がこの先一度も欠けることなく千秋楽まで駆け抜けられますことを心の底より願っています。
月組オーブチームの皆様、素敵な時間を素敵な舞台を本当に本当にありがとうございました！！！ 月組の皆様の舞台があいもかわらず大好きです……！
