本日、花組宝塚大劇場公演 『鴛鴦歌合戦』 『GRAND MIRAGE!』が千秋楽を迎えました。
花組の皆様、千秋楽おめでとうございます！！！
有難いことに初日を観劇させて頂いてから一ヶ月と少し。航琉ひびきさん、和海しょうさん、春妃うららさんの退団公演ということもあり、毎週２回ほど通わせて頂いておりまして、大劇場での公演が終わってしまうのが寂しいなあとしみじみ感じながら本日ライブビューイングを拝見させていただきました。
和風ショーなコメディ芝居は幕開きチョンパでまず心掴まれ、花組の皆様の可愛らしさを思う存分堪能できました。
小柳先生がオリジナルキャラクターを登場させ、原作を膨らませ、愛すべきちょっと様子のおかしいキャラクターたちで舞台が彩られる本作。とにかく明るくてツッコミどころ満載で、元気とハッピーをたくさん頂けました。
なにより特筆すべきは退団者3人のソロ歌唱まであることなんですよね。さまざまなご意見もあるかとは思いますが、そういった意味では宝塚に持ってこいのあたたかな作品に仕上がったなあと感じますし、たくさんの花組生を愛でられて本当に楽しかったです。フラグも分かりやすい大団円だからか、夏休みだからか、小さなお客様の笑い声も聞こえて、本当に幸せ空間でした。ありがとうございました！
そしてショーは、いろいろ言われがちなロマンチック・レビューシリーズの最新作！ わたしは古臭い古臭いと何かと批判を浴びやすいロマンチックレビューシリーズが大好きな人間なのですが、今回も「やっぱりめちゃくちゃいい」の気持ちでいっぱいになりました。
舞台装置も極めてシンプルなのですが、柚香さん率いる花組は本当にキラキラしているので、そんなことは一切気にならない、むしろ花組の皆様の素敵さが際立っていました。
衣装や振り付けや尺など古臭いと言われがちな要素は多々あれど、「【ネオ】ロマンチック・レビュー」と表現したくなる。柚香光さんというスターは、まさにそういう稀有な力を持つトップ様だと改めてその眩しさに胸を鷲掴みにされました。いや〜も〜指先ひとつ表情ひとつ足の形ひとつ髪型ひとつ、あんなに何もかも絵になる人はいないですよ！！！ 素晴らしすぎます！！！！！
魅力的な下級生たちの活躍も退団者の皆様の場面もそれはそれは嬉しかったのですが、私はやっぱり侑輝大弥さんの魅力に抗えずオペラグラスで追いかけ続けてしまう自分に気づきました。本望でした。
そして欠かせない中詰シボネーにボレロ場面。特に、羽山先生振付のボレロの場面は胸がいっぱいになってしまうのですが、改めて羽山先生。本当にたくさんの、素敵な振り付けをありがとうございました。 感謝してもしきれませんが、羽山先生の振り付けは、わたしたちファンにとっても、永遠の宝物です。本当に本当に素敵な夢をたくさんたくさんありがとうございました。
花組と星組のエネルギーをぎゅうぎゅうに抱えた綺城さんや、専科で頼りましましになったロイヤル紫門さんのご活躍も大変素晴らしく、これからの花組もますます楽しみになるばかりです。
そして何と言っても本公演、エトワールが大大大大大好きな朝葉ことのさんでして。初日に朝葉さんのエトワールを聞いた瞬間手が震えるほど嬉しくて嬉しくてたまりませんでした。朝葉さん、初エトワール本当におめでとうございました！
これぞエトワール！ な朝葉さんの美しき声が毎回毎回楽しみで仕方なかったのですが、この勢いのまま、 花組の頼りになる娘役のひとりとしてこの先もますますご活躍頂けましたら幸いです。
さらに今回の作品にて永久輝さんの大きな大きな二番手羽根に立ち会えましたこと、本当に本当に嬉しかったです。改めておめでとうございました！
退団者皆様の立派すぎる挨拶を聞きながら、あまりに長い時間見てきた方々の退団はやっぱり寂しすぎるなあと映画館の端っこで涙が止まりませんでしたが、東京でも、皆様が悔いなく舞台に立ち続けられますことを心の底より願っています。
そんな退団者への花束贈呈にて。和海さんの泣かずにはいられない挨拶のあと、ジェンヌさんも客席もライブビューイング・ライブ配信組も全員揃って「え？？？」となったであろうことが起きまして。
航琉さんの花束贈呈に芹香さんが来てくださったのですが、美風組長が「同期からのお花は、宙組の、永久輝せあさんです」と言い間違えてしまったんですね。
そこで一応芹香さんは笑って登場してくださったのですが、ざわつく周囲。美風さんが言い間違えに気づいていないことを察して耳打ちして教えてあげる柚香さんと、前代未聞の土下座をする組長と、笑って二度目の登場を果たしてくださる芹香さん。
さまざまなジェンヌさんの対応がすべて優しさに包まれていて、雰囲気も良くて誰も癇癪を起こしたりはしない珍事ではあったのですが、美風さん、気に病まないかなあと少しばかり心配になってしまいました。
元々美風さんは挨拶を得意としていないタイプなのかなあと思っているので、緊張と疲れで今回のようなことが起きてしまったと思うのですが、どうか気に病まずに今夜美風さんがぐっすり眠れますことを心より祈っています。
そして、こういう珍事ならではの柚香さんや芹香さんたちの優しい対応、素敵な人柄すぎるなあと改めて惚れ直した気分でした。
ということで、最後はハプニングもあった花組大劇場千秋楽ではありましたが、花組の皆様、大劇場千秋楽、本当におめでとうございました！
東京でも全日程休演が決まっている希波さんの不在はとても寂しくて仕方ありませんが、泉さんの復帰と、そして柚香さん率いる花組が今回こそ、新人公演含め東西完走できますことを心の底より願っています。
