ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

とある誰のためにもならない行為について思うこと


 今日も文春に宝塚の話が載っているようですが、今日は取り敢えず、とある行為について記します。以下、あくまで私の個人的意見です。








 というのも最近、SNSで宝塚および宙組を擁護したいがあまり、内容がどんどんエスカレートになっていって、作り話めいたものをはじめ、亡くなられた方の人権を全く尊重できていないものを見かけます。


 そして一定数、その発信がまるで事実のように拡散されているこの状況。こういう方々が守りたいものは一体何なのでしょう。宝塚の存続のため、生徒さんのため。もちろん、それぞれたくさんの気持ちはあるのだと思います。


 あるのだと思いますが、マスコミや世間を目の敵にするあまり、亡くなられた方の人権を無視した言動は同じファンとして本当に悲しいものがあります。


 数ヶ月前、ひとりの団員が亡くなられるという悲しいことが起きました。取り返しのつかない、本当に悲しいことが起きてしまいました。


 でもそれとは別に、宝塚歌劇団にたくさんの幸せをいただいてきたことを無かったことにはしなくていいと思います。


 だって実際、仕事嫌だなあとかプレゼン嫌だなあとか面談嫌だなあとか、社会人として嫌だなあと思うことがあっても、でも明日は宝塚を観れるから頑張ろう、って。少なくとも私はそうやって生きてきました。そこで活力をもらっていました。

 これからもそんなふうに生きていきたいですし、生きる活力をもらえるほど宝塚の舞台は凄いんだってことは事実なんです。


 ただ、素晴らしい舞台を提供してくださる裏で、さまざま複合的な要因が絡みあい、かけがえのない命がひとつ失われたこと。この重大さは、切り離して真摯に考えなければいけない問題だと思います。


 もしも運営に問題があるのだとして、それを擁護し続ければ、今の体制で苦しみ続けるのは私たちファンではなく応援している生徒さんたちです。


 確かにマスコミが取り上げる OG さんは特定の方ばかりで、その方がされるお話は今よりも前の内情であり、それが1から100まですべて真実のように語られ、世間に広められている現状にいろいろ思うことはあります。

 宝塚がひたすらに悪い場所扱いされて、その人が語る宝塚だけが真実のように広められるのは、個人的にも本当にモヤモヤしているのは事実です。



 でもだからって、「宝塚は素晴らしい場所なので今回のことに関して宝塚側には全く落ち度はありませんし、亡くなられた方はこういう事情だったのでその原因は宝塚とは無関係です」などといった内容を勝手に広めることは、あまりに盲目であり、死人に口なしを利用した手酷い手段だと思います。



 それに、今回はご遺族に現役の生徒さんだっていらっしゃいます。亡くなられた方や、今の宝塚のことを一番に知っている立場の方がご遺族にいらっしゃるのです。

 そういったご遺族の気持ちまでも無視してエスカレートに擁護してしまうのは、もちろん言論の自由であれど、私は最終的に、誰のためにもならない行為だと思います。


 舞台を返してほしいからといって、亡くなられた方やご遺族や下級生たちを貶めても、なんの意味もありません。



 その代わり、特定の生徒さんを名指しで誹謗中傷しているとか、宝塚に所属している生徒全員異常者扱いとか、そういう行き過ぎた中傷は劇団に法的に対処してもらうべき案件だと思います。


 行き過ぎた誹謗中傷が、行き過ぎた擁護を生むのかもしれませんが、誹謗中傷に名誉毀損。どちらも全くもって正しくない行為だと思います。



 私は宝塚の舞台が大好きだからこそ、それを作り上げてくださるジェンヌさんやスタッフの皆様の労働環境が改善されること、そして悪しき伝統があるならば、それを変えていくこと。こんな悲しいことが二度と起こらないためにも、そういうことを、静観せずに株主の力を使ってでも望んでいきたいと思っています。



 以上、私の意見でした。





 最後に。毎日報道が膨らみ続け、宝塚の立場はとことん悪くなり、応援している傍ら常に涙が流れそうないちファンではありますが、人が亡くなられたことはそれだけ重たいことなので、無闇に擁護はせず、ひたすらに今回のことに向き合いながら、さまざまなことが改善されるようこれから先も見守り続けていきたいと思っています。


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