本日は、宝塚音楽学校の受験者数が過去最低になったニュースにっていました。
人数こそ発表されていませんでしたが、 「でしょうね……」 という言葉以外、言葉が見当たりません。
ただでさえ、 2016年 (104期) 受験以降、少子化と共に毎年減少傾向にあったのです。(以下、参考までに 2016年以降の受験者人数および倍率)
2016年(104期)1079 人 26.9倍
2017年 (105期)1042人 26.1倍
2018年 (106期)965人 24.1倍
2019年 (107期)915人 22.9倍
2020年 (108期) 852人 21.3倍
2021年 (109期)697 人 17.4 倍
2022年 (110期)692人 17.3倍
2023年(111期)612人 15.3倍
2020年1月にコロナが日本で初めて発見されたため、2021年の受験者数もがくんと落ちましたが、2023年は週刊誌に取り上げられたこともあってすでに劇団のイメージは悪かったです。
しかしながら、コロナも落ち着いてきて、「いざこれから!」というときに宙組生の自死。
しかも、自死した件に対する劇団のあの粗末な対応および会見。
さらに言うならば、半年経ってもまだご遺族に真摯に対応しきれず、宙組公演は再開のお知らせがなく、伝統や組ルールの何を変えるかの検討もできていないだろうこんな有耶無耶な状況の劇団。
そりゃあ大切な娘がいくら「受験をしたい」と願えど、猛反対する親御さんたちはたくさんいらっしゃったでしょう。自主的に諦めた娘さんたちもいらっしゃったでしょう。
その結果が、 2024年の宝塚音楽学校受験者数最低を記録したゆえんだと思います。どれほど減ってしまったのか、 発表があるのが怖いほどです。
そして大事なことは「どのように命と向き合い、 どのような改善をするのか」 そのあたりを正しく示しなおさなければ、この先も減少傾向は続くということです。
ご家族にとってなにより大切なお嬢様を安心して預けられる場所という信頼が、ほぼほぼゼロになった宝塚。 これから先、信頼を積極的に掴んでいってほしいと切に願います。
まあそして、このニュースを受けて、「え! こんなとこ受けるやつらまだいるんだ! 頭大丈夫?」みたいな。そういうニュアンスで受験生の方々を揶揄する意見を見かけました。(実際はもっとドキツイ書き込みでした)
「こんなことになっても受験したいって子がいるんだから劇団一刻も早く改善に取り組めよ!」と言うのではなく、受験生たちに水を差すこういう人たち……。
劇団に脅迫とかしてたのアンタらか? と疑うくらいには本当に、批判すればなんでもいいと思っている人たちが存在することにうんざりします。
数週間前、宝塚音楽学校受験を控えた女の子が、元タカラジェンヌのインスタストーリーによるなんでもコーナーにて、 自分が受験生であること。追い込み時期で頑張っていること。あと何を自分はすべきでしょうかと、真摯な文章を送っている子がいました。
こんなに宝塚がいろいろ言われている中でも、頑張っている子たちはちゃんと存在していて。受験に対していろいろ言われただろうに頑張っている子たちがいて。私は、こういう子たちの未来のためにも、宝塚にはいい方向に変わっていってほしいと願わずにはいられません。
だからもう、本当に今本気になってほしい……宝塚がどれだけ危うい状況なのかを俯瞰的に理解して、これから先も何十年と宝塚歌劇団が続いていくために、お願いだから本気で改善と改革に取り組んでほしいと切に願います……。
また、合格発表の際には、「今世紀最小倍率」という見出しをつくる記事が多く見受けられると思いますが、 誰に水を差されようが、彼女たちが頑張り、そして勝ち取った尊い合格であることに変わりはありません。
今年の受験者人数はまだ分かりませんが、 皆様の努力が合格という形で報われることはもちろん、宝塚歌劇団と言う世界が、そんな彼女たちの努力に見合う世界として存在してほしいです。
最後に。受験するだけで貶められるような、そんな場所に未来はないです。
どうか、ご遺族と合意締結することだけを目標とせず、さまざまな改善を実施し、夢みる少女たちが誰にも後ろ指をさされない正しい組織になってくださいますことを心の底より願っています。